人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ピーター・スピアーの絵本「せかいのひとびと」「ノアのはこ船」「きっと みんな よろこぶよ!」 

『雨、あめ』の他に評論社から出ているピーター・スピアーさんの絵本を3冊 紹介します。

ピーター・スピアーの絵本「せかいのひとびと」「ノアのはこ船」「きっと みんな よろこぶよ!」 _e0016830_03043319.jpeg
ピーター・スピアー/えとぶん 松川真弓/訳 本体1500円

「宇宙の中の地球」が描かれた見返し、「アダムとイブの楽園」の扉から始まるこの絵本、世界にはさまざまな民族がいて、さまざまな言語や風習、文化があることをやさしく、丁寧に伝えてくれます。
宇宙の中の小さな星である地球にすんでいるおよそ70億の人間。私たち、みんながみんなそれぞれちがっていることの素晴らしさを語りかけます。
この絵本は、子どもたちが異文化に興味をもつきっかけとなることでしょう。

ピーター・スピアーの絵本「せかいのひとびと」「ノアのはこ船」「きっと みんな よろこぶよ!」 _e0016830_03050778.jpeg
ピーター・スピアー/え 松川真弓/訳 本体1300円

 旧約聖書の有名な“大こう水”のお話を、ピーター・スピアーさんの確かな絵で生き生きと再現した絵本です。はじまりと終わりの見返しに書かれた一行の文と“大こう水”の詩(オランダの詩人ヤコブス・レビウスの詩をスピアーさんが英訳したもの)の引用のほかは、絵だけで物語っています。だんだん汚れていくはこ船の中、苦悩するノア、新天地に降り立つノアと動物たち。スピアーさんの確かな絵からは、話し声や鳴き声、匂いまで漂ってくるようです。1978年のコルデコット賞受賞作品です。

ピーター・スピアーの絵本「せかいのひとびと」「ノアのはこ船」「きっと みんな よろこぶよ!」 _e0016830_03053028.jpg
ピーター・スピアー 松川 真弓/訳 本体1500円

この表紙の絵を見ただけで、なんだか想像がつきますね。何事がおこったのでしょうか・・・?
おとうさんとおかあさんが出かけてしまった土曜日の午後、くるはずの留守番の人は現れなかったのです。そこで、気のきいた3人の子どもたちがしたことは・・・?
その朝、おかあさんがおとうさんに言いました。「いえのぬりかえ、いつやってくださるの? おねがいしたのは、もう、なんか月もまえよ」
仕事をやり終えたときの子どもたちの満足げな顔、「きっと みんな よろこぶよ!」

この絵本を読んだ子どもは大喜び、親はドキッとすることでしょう。
子どもも大人も、絵本の中で大いに楽しみましょう!

ピーター・スピアーさんの細部までしっかり描き込まれた確かな絵は、何度見ても飽きることがありません。絵の中の世界に引き込まれます。ぜひ手にとってご覧くださいね。

by teal-green | 2015-06-24 00:58 | おすすめの絵本


<< 6月20日(土)「あめ、音、と... ピーター・スピアー「雨、あめ」... >>