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おすすめの絵本「なつねこ」

10月6日(火)〜10月31日(土)
北見葉胡 絵本原画展「えほん はりねずみのルーチカ」
好評開催中!

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かんのゆうこ/文 北見葉胡/絵 講談社 本体1500円

  かんのゆうこさんと北見葉胡さんのコンビによる『なつねこ』も素敵な絵本です。季節をはこぶ「四季ねこえほん」の夏のお話です。
 ある夏の夕暮れ、なみこは庭の向こうからやってきたかわいい猫に出会います。ゆかたを着て風鈴を片手にさげています。なみこは風鈴の音が大好きでした。ちいさな猫はこなつといい、なみこに風鈴作りを見にいこうと誘います。みしらぬ森の中を歩いていくと、そこには「なつねこふうりん工房」があり、こなつの兄のなつねこが風鈴を作っていました。なつねこが教えてくれた風鈴の音の秘密とは・・・?

 〈かぜのもり〉〈たびのおもいで〉〈ひかりのつぶ〉〈かぜのうた〉・・・この絵本もかんのゆうこさんの透き通った言葉が光ります。そして北見葉胡さんの絵がそんなかんのさんの世界をさらに幻想的に描いています。こなつが光のつぶを集めるシーンは本当に美しい。

 本を閉じ、耳を澄ますとなんだか風の音が聞こえ、さわやかな風が通り過ぎたような気がします。そんな涼やかで美しい絵本です。

かんのゆうこさんと北見葉胡さんが作り出す作品は、どれもやさしくあたたかいものばかり。
 そんなおふたりの「えほん はりねずみのルーチカ」の原画展もいよいよ本日が最終日となりました。たくさんの方に見ていただくことができました。
ルーチカの第5巻も来年に刊行される予定とのこと、どんな新しいお話の世界が待っているのでしょう? 楽しみですね。
北見葉胡さん、かんのゆうこさん、講談社さん、そしていらしてくださった皆さん、ありがとうございました。
あと一日、どうぞ素敵なフェリエの世界をお楽しみください。

本日、午後2時から3時までティールームにて「ちいさな童謡コンサート〜秋のまき〜」をいたします。その間、ティールームはご利用できませんので、ご注意ください。

11月1日(日)は午後1時からの営業となります。よろしくお願いいたします。

村長のつぶやき
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今年もかわいい魔女たちが来てくれました。
「トリック オア トリート」
ささやかなお菓子をプレゼントして「いたずらしないでね!」
街のハロウィンを楽しませてもらいました。


# by teal-green | 2015-10-31 07:03 | おすすめの絵本

10月26日(月)花澤実子の手仕事の時間『林檎の帽子バッグ』

10月6日(火)〜10月31日(土)
北見葉胡 絵本原画展「えほん はりねずみのルーチカ」
好評開催中!

10月26日(月)、Rice&Baguette主宰 花澤実子さんの手仕事の時間で〜林檎スタンプと羊毛刺繍で作る、大人可愛いりんごのバッグ〜『林檎の帽子バッグ』を作りました。
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中庭のシマトネリコの木が“林檎”の木に!
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可愛いサイズの林檎を縦に切り、断面に染料を塗ります。
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花澤さんがあらかじめ用意してきてくださった羊毛でできた帽子に林檎のスタンプをします。
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林檎スタンプを並べたり、
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アルファベットをスタンプしたり、スタンプの上に羊毛や毛糸で刺繍をしたり、皆さんのセンスが光ります。
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革の持ち手をつけて完成です。

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羊毛フェルトの赤い葉っぱが効いていますね。
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林檎の木です。
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シャーム/バーイー/ウルヴェーティ 青木恵都/訳 本体3200円 

実は、花澤さん、今回の「林檎のバッグ」はこの『夜の木』(タムラ堂)からイメージがわいてきたものなんだそうです。黒いバックに若草色の『夜の木』は今年の春に刊行された4刷りのものです。黒く染められた手漉き紙にシルクスクリーンで印刷され、製本も手作業で糸でかがり、表紙は手貼り、これらが全てインドで作られたまるで工芸品のようなこの絵本、刊行されるたびにあっという間に売り切れてしまいます。重版のたびに表紙の絵が変わるのも楽しみにひとつです。花澤さんはこの絵本をずうっと眺めていて、このバッグ作りを思いたったとのこと。『夜の木』を見ていると、そんな創作意欲がわくのもわかりますね。ぜひ、手にとってご覧ください。

花澤実子さん、参加してくださった皆さん、ありがとうございました。

# by teal-green | 2015-10-27 06:49

10月24日(土)第28回コガモ句会

10月6日(火)〜10月31日(土)
北見葉胡 絵本原画展「えほん はりねずみのルーチカ」
好評開催中!

10月24日(土)の夜7時より、俳人の土肥あき子さんを囲んで第28回コガモ句会が行われました。
今回の席題は、「〜 とは 〜」。
二つ以上の言葉が結びついて、それぞれの単語より複雑な一まとまりの観念を表す【連語】の句に挑戦しました。
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この日の高点句は、
 机とはぽつんと西日受けるもの (Sさん)
 落葉とは大地の飾り雨の朝 (Mさん)
 期待とは裏切られるものなり時計草 (Sさん)
 閑(しづか)とは野分けの去りし茜空 (Kさん)
 踊るとは風を呼ぶこと草の花 (Dさん)

今回3名の方が初参加でした。最高点句は初参加のSさん。半数を越す参加者の皆さんの共感を得て、土肥あき子さんからご褒美をもらいました。おめでとうございます。
「〜 とは 〜」初めてのテーマで、私は難しく思いましたが、皆さんの句を拝見すると「なるほど」と思う情景ばかり。あらためて俳句の世界の難しさと奥深さを思いました。精進しなくては!

土肥あき子さん、参加してくださった皆さん、ありがとうございます。
 皆さん、絵本屋の句会に参加してみませんか! お待ちしています。


# by teal-green | 2015-10-27 06:05 | 村長の日記2015

おすすめの本「親子あそびのえほん」

10月6日(火)〜10月31日(土)
北見葉胡 絵本原画展「えほん はりねずみのルーチカ」
好評開催中!

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武本佳奈絵/文 平澤朋子/絵 あすなろ書房 本体1600円

 当店でも、「デンマークのおみせやさん」などで子どもたちにもおなじみの「おはなしとあそびをとどけるユニット pipio」のおふたり、武本佳奈絵さん平澤朋子さんが遊びの絵本を刊行しました。
 当店の「pipioとあそぼう」もそうですが、おふたりは遊びの中に、ひとりひとりの考える力や、表現する力などを引き出せるように考えてさまざまなしかけを盛り込んでいます。だから、おみせやさんを終えた子たちの表情はどこか自信に満ちています。
 そんなおふたりが、今までの実践からうまれた遊びの数々を平澤朋子さんのカラフルな楽しい絵でわかりやすく紹介しています。「手あそび歌あそび」、「絵本あそび」、「道具あそび」、「言葉あそび」、「体あそび」、どれも楽しい遊びばかり!
武本さんの、2児のお母さまならではの言葉がきらりと光るコラムも心に響きます。

この絵本の装丁は、中嶋香織さん。表紙を見ただけで思わず遊びたくなるような、楽しい絵本です。
かけがえのない子どもの時間、親子でたっぷり遊んでくださいね。

村長のつぶやき
 先日、嬉しいことがありました。春にご近所の出版社エクスプランテ紋切り遊びの展示をした際に、時間のある方には紋切りのワークショップをして紋切り遊びを楽しんでいただきました。その体験をした小学1年生のMちゃんが、夏休みの自由研究で紋切り遊びを取り上げてくれたそうで、発表した作品をお父さまと見せに来てくれました。
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春、夏、秋、冬と四季の紋切りを上手にまとめていますね。
Mちゃん、よく頑張りました☆☆☆
 
 

# by teal-green | 2015-10-22 23:04 | おすすめの絵本

10月17日(土)北見葉胡さん・かんのゆうこさんギャラリートーク&サイン会

10月17日(土)、雨上がりの午後、『えほん はりねずみのルーチカ』の作者の北見葉胡さんとかんのゆうこさんをお迎えしてギャラリートーク&サイン会が行われました。
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北見葉胡さん(左)とかんのゆうこさん(右)の前で、種村が『えほん はりねずみのルーチカ』を読みました。
その後、種村がお二人にルーチカの絵本や童話シリーズについてインタビューしました。
北見さんの絵の奥行きのある透明感は、油絵の具を薄く何回も塗り重ねることで描かれているそうです。全部の絵を並べて描いているそうです。使われている絵筆も見せていただきました。
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「はりねずみのルーチカ」童話シリーズがうまれたきっかけをお話しくださるかんのゆうこさん。
2011年の震災で身内の方も被災され、かんのさんご自身が元気をなくされた時、ご自分を元気づける話を書きたいと思われたそうです。北見さんの世界観をイメージしながら、「葉胡さんの中にすむ小さなようこちゃん」にむかって短いお話を定期的にメールで送られ、それが「はりねずみのルーチカ」童話シリーズになりました。
だからフェリエの森は心やさしくあたたかいのですね。そして読み終わったあと、なんだか元気になるのです。

他にも、画面に描き込まれた小さなかわいいいきもののことや、登場人物の名前のことなどの質問にも丁寧に答えてくださいました。
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ティータイムは、赤スグリのジャムがのったクッキーとアップルティー。
クッキーはアーモンド入りとくるみ入りの2種。甘酸っぱい赤スグリのジャム、皆さんに喜んでいただけました。ルーチカが作ったジャムもこんな味がしたのでしょうか?
(小原美穂さん作)
クッキーを見ているのは、かんのゆうこさんがお持ちくださったアンティークのぬいぐるみの “はりねずみのルーチカ”です。木彫りのはりねずみの頭にはリンゴがひとつのっています。
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トークのあとはサイン会。読者の皆さんと談笑しながら丁寧にサインをしてくださいました。
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原画の前の北見葉胡さんとかんのゆうこさん。とっても仲のよいお二人です。
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池上にある花屋ニコさんが作ってくださった「秋の実もののブーケ」です。

北見葉胡さん、かんのゆうこさん、いらしてくださった皆さん、ありがとうございました。



# by teal-green | 2015-10-19 23:30 | 村長の日記2015