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9月の絵本-その2

e0016830_13242953.jpg「綱渡りの男」
モーディカイ・ガーディスン/作 川本三郎/訳
小峰書店 税込1680円

 2004年コールデコット賞受賞の絵本です。
 1924年完成間近の、ニューヨークのツインタワー、地上400メートルでは深夜、コッソリ何かを運ぶ男たちの姿が…。大道芸人フリップ・プティと彼の仲間たちです。片方の屋上から細いロープにつながれた矢が、隣の屋上に向けて放たれました。矢を受け取った男は、直径20ミリの綱を結び、両側からひっぱり、二つのタワーの間をしっかりと渡しました。
 朝、通勤途中のニューヨークの人々は、空を見上げてびっくりしました。なんと400メートルの天空を歩いている男がいるのです。男は1時間にわたってショーをくりひろげ、戻ったところを警察に保護されました。31年前、本当にあった話です。
 今はグラウンド0になったしまったその場所は、人々の記憶の中に様々な出来事と共にとどまっています。

[のうさぎのおはなしえほん]
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「あな」「みずうみ」
片山令子/文 片山健/絵  ビリケン出版 税込各1365円
 しっかり者ののうさぎさんと、森の仲間のたのしいおはなし絵本です。シリーズはこれで4册になりました。
 「あな」は、ある日ぼーっとして、何にもする気が起きないのうさぎさんは、このからっぽの気持ちを追求してみました。からっぽの、カップやバケツではありません。そこで庭にあなを掘ってみました。そうそうこんな気持ち、とどんどん掘って、のうさぎさんは深いあなの底にすわってみました。しーんとしたあなの中にじーっとすわっていると、とっても安らいで、あなの縁から見えるいつもの空もとってもキレイに見えるのです…。かんがえるうさぎさん、ぼーとしていたはずが、なんだかいそがしい日になりました。
 「みずうみ」はうさぎさんのともだち、ふくろうさんが、鏡をもってきたお話です。みずうみにうつしてみるより、自分の顔がよくみえます。さっそくおしゃれなくまさんときつねさんを呼びました。でも両方とも鏡を見てとっても不機嫌です。『わたしってこんなにこわい顔だったのかしら…』2ひきは大暴れ。さあうさぎさんはどう考えるのでしょう。
 単行本サイズのよみもの絵本で幼稚園から小学生にぴったりですが、片山健さんの絵がとてもあたたかく、内容も深いので大人の方にも見ていただきたい絵本です。
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by teal-green | 2005-09-23 14:10 | コガモ元店長の絵本屋日記

9月の絵本-その1

夏休みが終って、ちょっと背がのびた子どもたち、心も成長しています。ちょっと不安な気持ちで、自分でなんでもやりたがる、そんな時期におすすめの絵本を紹介します。

e0016830_10481793.jpg「ぐっすりおやすみ、ちいくまくん」
マーティン・ワッテル/文 バーバラ・ファース/絵 角野栄子/訳
評論社 税込1365円

 ちいくまくんとおおくまくんシリーズ5作目です。
 ある日、ちいくまくんはじぶんの大きさにちょうどいいほら穴を見つけました。『ここをぼくだけのうちにするの』といって、いすとテーブルとベッドを木の枝でつくります。おおくまさんも手伝って荷物を運び、ばんごはんもそこで一人で食べました。夜になってもちいくまくんは『一人でねるの』といいます。おおくまさんは『おやすみ』といって帰っていきました…一人になったちいくまくん、だいじょうぶかな?
 自立をしていく子どもを見守るように、やさしく手をさしのべるおおくまさん、ちょっとさびしい後ろ姿です。

e0016830_11104462.jpg「ちいさなこぐまの ちいさなボート」
イヴ・バンティング/作 ナンシー・カーペンター/絵 ちば しげき/訳
主婦の友社 税込1260円

 ボートがだいすきなこぐまくん。さかなをとったり、ねころがって夢をみたり、いい気分で一日遊んでいます。でもだんだん大きくなって、ボートはだんだん小さくなって… ある日とうとう無理してのって、ボートはしずんでしまいました。小さなボートにはもうのれない。『ボートをひとりぼっちにするなんて』…こぐまはかなしみました。こぐまはかんがえます。そして、見つけました!ボートのためにボートをだいすきになってくれるちいさなこぐまをみつければいいんだ!
 大きくなると、だいすきなものと別れなくてはならないこともあります。そんな時、一生懸命自分で解決方法を探して、ちゃんとさよならが言えるようにゆっくり見守ってあげたいですね。
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by teal-green | 2005-09-17 11:08 | コガモ元店長の絵本屋日記

9月の紅茶教室

e0016830_224481.jpg8月の教室はお休みだったので、久々の紅茶教室でした。この時期はセカンドフラッシュの季節ということで、ダージリンの3茶園と、ケニア、インドネシア、ネパールのお茶をテイスティングしました。
 この写真はインド、ダージリンのマーガレッツホープ茶園の茶葉です。薄めの色でさっぱりした上品なお茶という感じで、甘味があります。お菓子はりんごと胡桃のケーキ。この紅茶教室の先生は、森由美子先生。お菓子はいつも先生の手作りで作り方も教えてくれます。e0016830_22235497.jpg
 テイスティングとは香を嗅いだり、色を見たり、スプーンで一さじすすって、口の中で甘味や渋み等を比べて、茶葉の特徴を覚えます。
 写真のような器を使って、皆でズズッ、ズズッとやります。私はどれがどれだか最後にはわからなくなりますが、このファーストフラッシュのお茶はどれもとってもおいしかったです。軽やかで渋みの少ない味でした。
今回はジャワティーもいい茶葉が入ったということで、いただきましたが、これもおいしかったです。紅茶に限らずお茶は天候に左右されますが、今年のジャワティーはとても上等な出来で、特別に少量仕入れたということで、ミーハーな私は買ってきました。
この紅茶セミナーのアドレスは
http://www.teej.co.jp
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by teal-green | 2005-09-16 23:00 | コガモ元店長の絵本屋日記