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五味太郎さんのこと

e0016830_947519.jpge0016830_94826100.jpg開催中!「もうひとつの五味太郎」展
GOMI TARO ANNEX EXHIBITION

8/21(日)まで五味太郎さんの作品展が行われています。私も12日に『長新太さんを語る夕べ』に行こうと思っていたのですが、熱をだしてちょっとふらつので、駅まで行きながらも引き返してしまいました。ほんとに残念でしたが、五味さんの絵本とは違うお仕事の展示ということで、会期中に行って見ておこうと思っています。
 五味太郎さんとのかかわり合いは、店のお客様に『五味太郎ファンクラブ』を立ち上げ、五味さんのワークショップを実施した方がいて、毎回ティール・グリーンが本の販売を引き受けています。今年は、店の閉店後でしたが田園調布せせらぎ公園で、初の屋外のワークショップが5月にありました。緑の中、思い思いの作品が展示されたところはとても見事でした。240人の参加者全員、五味さんの自由な発想を受けて、のびのびと絵の具まみれになった一日でした。
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5月8日(日)田園調布せせらぎ公園にて、参加者全員と−
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by teal-green | 2005-08-17 10:01 | イベント情報2010年まで

ロバハウスで、「みみをすます」

e0016830_0144833.jpg「みみをすます」完成記念 上映会&コンサート

 8月6日、玉川上水の緑の森の入口にある、ロバハウスに行ってきました。ティール・グリーンでもCDを扱っていた、ロバの音楽座、カテリーナ古楽合奏団の稽古場です。うわさに聞いていた、ちょっと不思議な空間で、半地下のホールには古楽器のリュートやヴィオラなどが壁から下がっていたり、棚には楽器らしきものがこまごま置いてありました。牛乳パックで作ったオブジェみたいなものもあり、飾りかな〜なんて思っていたらそれもやっぱり楽器でした。
e0016830_0371011.jpgさて、演奏が始まるとその、らしきもの、が楽器になるんですね〜。フルートやハープ、リュート、ドラムなどと一緒に歌いはじめました。いろんな音がやさしいハーモニーでひびき、心地良いリズムを楽しみました。
 演奏の後、46分の映画が始まりました。東映教育映画「みみをすます」。ちょうどその日に、この映画が2005年優秀映像教材選奨でビデオ部門教養作品で、最優秀作品賞に決まったとの発表があり、皆さんの拍手で始まりました。おめでとうございます。
 「聾のゆんみと、聴導犬サミ−が音と出会う旅の物語。『聞く』とは何か、障害って何だろうということを問いかけます。」という紹介文と谷川俊太郎さんの「みみをすます」という本が好きなので、見に行こうと思ったのですが、見て本当によかったです。
 ロバの音楽座がいろいろなものから音楽を引き出し、それを聞くのは耳だけではなく、体全体で聞くことができることを、ゆんみは教えてくれました。谷川俊太郎さんと筆談で、言葉について話しているのもすばらしかったです。言葉も耳だけではなく、体全体の感覚で聞き、伝える彼女の積極的な生き方に障害って何だろうと考えさせられました。
 
e0016830_184431.jpg前から買いたいと思っていたCDを買って帰り、家で仕事をしながら聞きました。どこか懐かしい音の音楽、それは古楽器を使っているだけではなく、人が安らぐ時、祝う時、自然に流れるリズムを感じさせる安心感のある音楽でしたよ。
 
「Ductia」カテリーナ古楽合奏団演奏 クロムホルンレコード
ロバの音楽座のホームページは
www.roba-house.com/
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by teal-green | 2005-08-12 01:34 | イベント情報2010年まで

8月の絵本-その2

e0016830_1928143.jpg  「木」
佐藤忠良/画 木島始/文
福音館書店 税込840円

 2001年2月号の「こどものとも」で発行され、定期購読以外でもたくさん売れた絵本で、傑作集として7月に出ました。
 まず、彫刻家の佐藤忠良さんが木をスケッチしている白黒写真、そしてそのスケッチから一本の木がいろいろなことを話しかけてきます。
 力強い鉛筆のスケッチがすばらしく、一本の老木の内部に力が溜められ、根っこから枝の先、こぶまで生きている証を見せてくれます。そして最後のページは、新しい緑のはっぱのなかで、大きくうでを広げて堂々とそびえる木がページをはみ出し、大迫力。
 夏休み、旅先で大きな木をみつけたら、じーっとながめてみたり、抱きついてみたりしてみて下さい。命の音がきっと聞こえてきます。

 今、ちひろ美術館・東京では9月11日まで『佐藤忠良といわさきちひろ−共鳴するまなざし−』展を開催中です。土曜日にはえほんのじかんや、ギャラリートーク、探検ツアーもあるので、子ども連れでも大丈夫。くわしくはHPをご覧下さい。
http://www.chihiro.jp/top.html


e0016830_19303038.jpg「星と伝説」
野尻抱影/著
偕成社文庫 税込735円

 夏は夜空を見上げる機会も多いですね。そんな時、星座を探しながら、物語を聞いてみると、空が大きな別の世界に見えます。白鳥が天の川を渡り、大熊、子熊の親子が北極星をはさんで、しずむことなく天空をまわり、天頂には怪力ヘルクレスがこん棒を持って竜を踏みつけています。こんな壮大な世界を昔の人は考えました。ギリシャ神話だけではなく、中国や日本など、世界各地の星座の物語を集めたロングセラーの本が、7月にハンディな文庫版で出版されました。自分で読んだり、読んでもらったり、小学生から楽しめる読み物です。


e0016830_22302983.jpg「ピアノ調律師」
M.B.ゴフスタイン/作 末盛千恵子/訳
すえもりブックス 税込1890円

 デビー・ワインストックはピアノ調律師のおじいさんと住んでいます。ピアノの調律では世界一といわれるおじいさんは、両親を亡くしたデビーをとても可愛がっていました。そしてデビーにピアノ演奏家になって欲しいと思っていました。
 二人の生活がやさしく丁寧に、文章と絵で描かれ、おじいさんの仕事にあこがれているデビーの心の内が少しずつ明らかにされていきます。
 子どもは大人との暮らしの中から、必要なものを汲み取る天才です。成長期に素直に尊敬できる大人と出会うことが、将来の夢に繋がったり、生きる力になっていきます。そんな子どものひたむきさに出会う時、じっくりと子どもの心を見つめていくためにも読んでおきたい一冊です。
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by teal-green | 2005-08-11 18:12 | コガモ元店長の絵本屋日記

8月の本-その1

e0016830_20594231.jpg「つる サダコの願い」
エリナ−・コア/文 エド・ヤング/絵 こだまともこ/訳
日本図書センター 税込2940円

 今日は広島原爆被爆60周年の日。今NHKテレビでその記念コンサートをみたところです。
 あの広島の平和記念公園に建つ、『原爆の子の像』のモデルとなった、佐々木貞子さんの実話をもとに作られた絵本の翻訳が、今年6月に出版されました。原作はカナダのジャーナリスト、エリナ−・コアが1977年、アメリカで『サダコと千羽鶴』として出版し、世界中で読まれ、1993年にエド・ヤングの絵で絵本になりました。
 私が貞子さんの話を知ったのは、子どもの頃に見た映画でした。白黒の画面で、元気な少女の走り回る白いシャツと、病床の少女のベッド脇の白いカーテンを思い出します。折り鶴を千羽折ると願いが叶うというのも、その頃初めて知り、教室で皆で折りました。あれはどこかに送ったのか、教室に飾ったのか、思い出せませんが、今も『原爆の子の像』にたくさんの折り鶴が飾られ、平和を願う心の数を示しています。
 昨年、その鶴が焼かれるという事件がありました。どんなに平和を願う心が多くても、たった一人の人間の愚かな行為によって、傷ついてしまうんですね。
 今日の平和祈念式で広島市長が英語で平和宣言を読み上げましたが、『被爆者』という言葉は英語でもhibakusyaなんですね。これは日本が世界で初めて原爆被害をうけた有り難くない印です。だからこそ、この被爆60年の平和宣言を重く受け止め、より多くの人が、自分の心に二度とない誓いを新たにして欲しいと思いました。
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by teal-green | 2005-08-06 22:22 | コガモ元店長の絵本屋日記