カテゴリ:コガモ元店長の絵本屋日記( 51 )

手の教室のこと

 今年1月に久が原の店を閉めてから、早10ヵ月。その間、店まで来て閉まっていたとがっかりさせてしまったり、お問い合わせいただいても、留守していたり、いろいろご迷惑をおかけしています。
 でもインターネットでteal-greenと検索して下さる方もいて、ほんとにうれしい限りです。teal green又はティール・グリーンで検索すると、大田区の「まちかつ」のページや「手の教室」にヒットします。
 「手の教室」は名前のとおり、手でモノを創る、造型教室です。久が原の店のすぐ近くにあり、店に来ていた小学生たちもたくさん通っていました。野々村さん御夫妻のあたたかなお人柄が人気で、頼れるおじさん、おばさんに子どもたちも通うのを楽しみにしています。
 さてその「手の教室」のホームページでは、なんとティール・グリーンの歩みをずっと紹介して下さっています。本当に感謝しています。これからも子どもたちの成長にかかわりあいながら、お互いに協力しあえたらと思っています。そこでぜひ皆さんも「手の教室」のホームページをのぞいてみて下さい。ちなみに今は6回にわたり、絵本を作っているそうです。出来たら皆さんに紹介したいと思います。www.ne.jp/asahi/nono/teno-kyoshitsu/index.html
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by teal-green | 2005-11-12 16:24 | コガモ元店長の絵本屋日記

10月の絵本

e0016830_9193126.jpgわらべうたえほん
「ととけっこう よが あけた」
こばやしえみこ/案 ましませつこ/絵
こぐま社 税込945円

 にわとりさんがひよこをおこします。「ととけっこう よがあけた まめでっぽう おきてきな」ってね。こねこ、こぶた、こうし、ぼく。みんなおはよう、おひさま おはよう。
 読んでいると、自然とリズムがついてきます。どこか、いつか、聞いたことのあるわらべうた。あかちゃんにゆっくり読んであげてください。

e0016830_9405361.jpg「ようこそ あかちゃん」
ベリンダ・ダウンズ/作 せなあいこ/訳
評論社 税込1365円

 刺繍で絵本を作る作家の新刊です。ママとあかちゃんのすてきな絵本。これからママになる人にもおすすめです。
 あかちゃんが初めて出会うこの世界、なにが待っているのかな? 家族がいて、あたたかな服があって、おいしいものがあって、やさしくうたってくれる人がいて、安心できる家があって…、幸せがたくさんふりそそぎますように、という願いが込められています。詩はマザーグ−スやイギリスのわらべうたが織り込まれて、こちらも「ととけっこう」と同じように、ゆっくり読んでください。
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新宿高島屋でベリンダ・ダウンズの作品展が、10/26から始まります。今回初来日でサイン会もあるそうです。私も行こうと思っています。
  サイン会 10月29日(土)、10月30日(日)
       ともに、14:00〜15:30、16:00〜17:30
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by teal-green | 2005-10-24 09:31 | コガモ元店長の絵本屋日記

9月の絵本-その2

e0016830_13242953.jpg「綱渡りの男」
モーディカイ・ガーディスン/作 川本三郎/訳
小峰書店 税込1680円

 2004年コールデコット賞受賞の絵本です。
 1924年完成間近の、ニューヨークのツインタワー、地上400メートルでは深夜、コッソリ何かを運ぶ男たちの姿が…。大道芸人フリップ・プティと彼の仲間たちです。片方の屋上から細いロープにつながれた矢が、隣の屋上に向けて放たれました。矢を受け取った男は、直径20ミリの綱を結び、両側からひっぱり、二つのタワーの間をしっかりと渡しました。
 朝、通勤途中のニューヨークの人々は、空を見上げてびっくりしました。なんと400メートルの天空を歩いている男がいるのです。男は1時間にわたってショーをくりひろげ、戻ったところを警察に保護されました。31年前、本当にあった話です。
 今はグラウンド0になったしまったその場所は、人々の記憶の中に様々な出来事と共にとどまっています。

[のうさぎのおはなしえほん]
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「あな」「みずうみ」
片山令子/文 片山健/絵  ビリケン出版 税込各1365円
 しっかり者ののうさぎさんと、森の仲間のたのしいおはなし絵本です。シリーズはこれで4册になりました。
 「あな」は、ある日ぼーっとして、何にもする気が起きないのうさぎさんは、このからっぽの気持ちを追求してみました。からっぽの、カップやバケツではありません。そこで庭にあなを掘ってみました。そうそうこんな気持ち、とどんどん掘って、のうさぎさんは深いあなの底にすわってみました。しーんとしたあなの中にじーっとすわっていると、とっても安らいで、あなの縁から見えるいつもの空もとってもキレイに見えるのです…。かんがえるうさぎさん、ぼーとしていたはずが、なんだかいそがしい日になりました。
 「みずうみ」はうさぎさんのともだち、ふくろうさんが、鏡をもってきたお話です。みずうみにうつしてみるより、自分の顔がよくみえます。さっそくおしゃれなくまさんときつねさんを呼びました。でも両方とも鏡を見てとっても不機嫌です。『わたしってこんなにこわい顔だったのかしら…』2ひきは大暴れ。さあうさぎさんはどう考えるのでしょう。
 単行本サイズのよみもの絵本で幼稚園から小学生にぴったりですが、片山健さんの絵がとてもあたたかく、内容も深いので大人の方にも見ていただきたい絵本です。
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by teal-green | 2005-09-23 14:10 | コガモ元店長の絵本屋日記

9月の絵本-その1

夏休みが終って、ちょっと背がのびた子どもたち、心も成長しています。ちょっと不安な気持ちで、自分でなんでもやりたがる、そんな時期におすすめの絵本を紹介します。

e0016830_10481793.jpg「ぐっすりおやすみ、ちいくまくん」
マーティン・ワッテル/文 バーバラ・ファース/絵 角野栄子/訳
評論社 税込1365円

 ちいくまくんとおおくまくんシリーズ5作目です。
 ある日、ちいくまくんはじぶんの大きさにちょうどいいほら穴を見つけました。『ここをぼくだけのうちにするの』といって、いすとテーブルとベッドを木の枝でつくります。おおくまさんも手伝って荷物を運び、ばんごはんもそこで一人で食べました。夜になってもちいくまくんは『一人でねるの』といいます。おおくまさんは『おやすみ』といって帰っていきました…一人になったちいくまくん、だいじょうぶかな?
 自立をしていく子どもを見守るように、やさしく手をさしのべるおおくまさん、ちょっとさびしい後ろ姿です。

e0016830_11104462.jpg「ちいさなこぐまの ちいさなボート」
イヴ・バンティング/作 ナンシー・カーペンター/絵 ちば しげき/訳
主婦の友社 税込1260円

 ボートがだいすきなこぐまくん。さかなをとったり、ねころがって夢をみたり、いい気分で一日遊んでいます。でもだんだん大きくなって、ボートはだんだん小さくなって… ある日とうとう無理してのって、ボートはしずんでしまいました。小さなボートにはもうのれない。『ボートをひとりぼっちにするなんて』…こぐまはかなしみました。こぐまはかんがえます。そして、見つけました!ボートのためにボートをだいすきになってくれるちいさなこぐまをみつければいいんだ!
 大きくなると、だいすきなものと別れなくてはならないこともあります。そんな時、一生懸命自分で解決方法を探して、ちゃんとさよならが言えるようにゆっくり見守ってあげたいですね。
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by teal-green | 2005-09-17 11:08 | コガモ元店長の絵本屋日記

9月の紅茶教室

e0016830_224481.jpg8月の教室はお休みだったので、久々の紅茶教室でした。この時期はセカンドフラッシュの季節ということで、ダージリンの3茶園と、ケニア、インドネシア、ネパールのお茶をテイスティングしました。
 この写真はインド、ダージリンのマーガレッツホープ茶園の茶葉です。薄めの色でさっぱりした上品なお茶という感じで、甘味があります。お菓子はりんごと胡桃のケーキ。この紅茶教室の先生は、森由美子先生。お菓子はいつも先生の手作りで作り方も教えてくれます。e0016830_22235497.jpg
 テイスティングとは香を嗅いだり、色を見たり、スプーンで一さじすすって、口の中で甘味や渋み等を比べて、茶葉の特徴を覚えます。
 写真のような器を使って、皆でズズッ、ズズッとやります。私はどれがどれだか最後にはわからなくなりますが、このファーストフラッシュのお茶はどれもとってもおいしかったです。軽やかで渋みの少ない味でした。
今回はジャワティーもいい茶葉が入ったということで、いただきましたが、これもおいしかったです。紅茶に限らずお茶は天候に左右されますが、今年のジャワティーはとても上等な出来で、特別に少量仕入れたということで、ミーハーな私は買ってきました。
この紅茶セミナーのアドレスは
http://www.teej.co.jp
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by teal-green | 2005-09-16 23:00 | コガモ元店長の絵本屋日記

8月の絵本-その2

e0016830_1928143.jpg  「木」
佐藤忠良/画 木島始/文
福音館書店 税込840円

 2001年2月号の「こどものとも」で発行され、定期購読以外でもたくさん売れた絵本で、傑作集として7月に出ました。
 まず、彫刻家の佐藤忠良さんが木をスケッチしている白黒写真、そしてそのスケッチから一本の木がいろいろなことを話しかけてきます。
 力強い鉛筆のスケッチがすばらしく、一本の老木の内部に力が溜められ、根っこから枝の先、こぶまで生きている証を見せてくれます。そして最後のページは、新しい緑のはっぱのなかで、大きくうでを広げて堂々とそびえる木がページをはみ出し、大迫力。
 夏休み、旅先で大きな木をみつけたら、じーっとながめてみたり、抱きついてみたりしてみて下さい。命の音がきっと聞こえてきます。

 今、ちひろ美術館・東京では9月11日まで『佐藤忠良といわさきちひろ−共鳴するまなざし−』展を開催中です。土曜日にはえほんのじかんや、ギャラリートーク、探検ツアーもあるので、子ども連れでも大丈夫。くわしくはHPをご覧下さい。
http://www.chihiro.jp/top.html


e0016830_19303038.jpg「星と伝説」
野尻抱影/著
偕成社文庫 税込735円

 夏は夜空を見上げる機会も多いですね。そんな時、星座を探しながら、物語を聞いてみると、空が大きな別の世界に見えます。白鳥が天の川を渡り、大熊、子熊の親子が北極星をはさんで、しずむことなく天空をまわり、天頂には怪力ヘルクレスがこん棒を持って竜を踏みつけています。こんな壮大な世界を昔の人は考えました。ギリシャ神話だけではなく、中国や日本など、世界各地の星座の物語を集めたロングセラーの本が、7月にハンディな文庫版で出版されました。自分で読んだり、読んでもらったり、小学生から楽しめる読み物です。


e0016830_22302983.jpg「ピアノ調律師」
M.B.ゴフスタイン/作 末盛千恵子/訳
すえもりブックス 税込1890円

 デビー・ワインストックはピアノ調律師のおじいさんと住んでいます。ピアノの調律では世界一といわれるおじいさんは、両親を亡くしたデビーをとても可愛がっていました。そしてデビーにピアノ演奏家になって欲しいと思っていました。
 二人の生活がやさしく丁寧に、文章と絵で描かれ、おじいさんの仕事にあこがれているデビーの心の内が少しずつ明らかにされていきます。
 子どもは大人との暮らしの中から、必要なものを汲み取る天才です。成長期に素直に尊敬できる大人と出会うことが、将来の夢に繋がったり、生きる力になっていきます。そんな子どものひたむきさに出会う時、じっくりと子どもの心を見つめていくためにも読んでおきたい一冊です。
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by teal-green | 2005-08-11 18:12 | コガモ元店長の絵本屋日記

8月の本-その1

e0016830_20594231.jpg「つる サダコの願い」
エリナ−・コア/文 エド・ヤング/絵 こだまともこ/訳
日本図書センター 税込2940円

 今日は広島原爆被爆60周年の日。今NHKテレビでその記念コンサートをみたところです。
 あの広島の平和記念公園に建つ、『原爆の子の像』のモデルとなった、佐々木貞子さんの実話をもとに作られた絵本の翻訳が、今年6月に出版されました。原作はカナダのジャーナリスト、エリナ−・コアが1977年、アメリカで『サダコと千羽鶴』として出版し、世界中で読まれ、1993年にエド・ヤングの絵で絵本になりました。
 私が貞子さんの話を知ったのは、子どもの頃に見た映画でした。白黒の画面で、元気な少女の走り回る白いシャツと、病床の少女のベッド脇の白いカーテンを思い出します。折り鶴を千羽折ると願いが叶うというのも、その頃初めて知り、教室で皆で折りました。あれはどこかに送ったのか、教室に飾ったのか、思い出せませんが、今も『原爆の子の像』にたくさんの折り鶴が飾られ、平和を願う心の数を示しています。
 昨年、その鶴が焼かれるという事件がありました。どんなに平和を願う心が多くても、たった一人の人間の愚かな行為によって、傷ついてしまうんですね。
 今日の平和祈念式で広島市長が英語で平和宣言を読み上げましたが、『被爆者』という言葉は英語でもhibakusyaなんですね。これは日本が世界で初めて原爆被害をうけた有り難くない印です。だからこそ、この被爆60年の平和宣言を重く受け止め、より多くの人が、自分の心に二度とない誓いを新たにして欲しいと思いました。
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by teal-green | 2005-08-06 22:22 | コガモ元店長の絵本屋日記

新刊紹介-2005/7月その2

e0016830_0195870.jpg「瓜子姫っこ」
鈴木サツ/語り 飯野和好/絵 川崎洋/監修
瑞雲社 税込1575円

 いたずらずきなあまのじゃくの話です。瓜から生まれた美しい娘を、大事に育ててきた爺と婆。ある日二人がでかけているすきに、あまのじゃくがやってきて、瓜子姫を縛りあげ、姫になりかわりました…
 『むかす、あったずもな。』ではじまるおなじみの昔話、岩手県遠野の語り部、鈴木サツさんの語り口のまま、飯野和好さんの絵で絵本になりました。読んでいくうちに、なんともやわらかい遠野の言葉が、気持ち良く口にのります。むずかしい言葉も何回か聞くうち、わかってきます。それでも分かりにくい時は、共通語訳の付録も付いていますので参考にして下さい。
 「ねぎぼうずのあさたろう」で講談調の語り口の絵本を作り、ご自身も股旅姿で絵本を読んで、講演している飯野和好さん、ティール・グリーンでも、今年の2月に講演のお手伝いをさせていただきましたが、もしかして今度は語り部の扮装でよんでくれるかな〜などと期待してしまいます。
 この絵本は、美濃和紙を使って刷られいて手触りもいいのです。発行部数も限られているそうですので、お早めにお求め下さい。
 
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by teal-green | 2005-07-30 01:16 | コガモ元店長の絵本屋日記

紅茶教室

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 この4月から、田園調布の紅茶屋さんTEEJの紅茶教室に通っています。今度作る店でティールームを開くためです。7月はアイスティーを勉強しました。
 この5種類全部、アイスティーなんですよ。カクテルみたいでしょ。まん中の三段になっているのは、フルーツティーで、一番下がザクロのシロップ、まん中がオレンジジュース、上が紅茶で、インド産のニルギリを使っています。アイスコーヒーみたいなのは、アッサムティーにはつみつで甘味をつけて、ミルクをかけています。はちみつの鉄分が紅茶の色を濃くするんですって! セパレートにするコツは甘味の濃い順に下からかさなるそうです。
 お店ではここまでのアイスティーは出来ないと思いますが、紅茶の色々な特徴を勉強しています。味の違いや香りはなかなか区別できませんが、紅茶の世界も奥深いものです。楽しいですよ。
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by teal-green | 2005-07-19 08:01 | コガモ元店長の絵本屋日記

ようこそ、ティールグリーンへ

 1997年、大田区南久が原で絵本とカードの店を開き、8年近くたくさんの思い出をつくりましたが、今年1月に一時閉店いたしました。
 そして、来年2006年3月に、隣町千鳥町にティールームのある絵本屋をオープンします。その間はご注文いただき、ご自宅にお届けする形で営業しています。ご利用いただいてた皆様には、ご不便をおかけしていますが、もう少しお待ち下さい。
 店で発行していたミニ新聞「コガモ倶楽部」は、絵本の紹介やイベントのお知らせをして、引き続き発行しています。ご希望の方は下記の電話、FAXでお申し込み頂くか、ホームページをご覧下さい。年10回発行で年会費は送料として1000円です。
電話 03-5482-7871
FAX 03-5482-7872
URL http://www.teal-green.com/

ホームページでは、ティール・グリーンの思い出の日々がご覧になれます。新しい情報は、このブログでお知らせしますので、どうぞこれからよろしくお願いいたします。
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by teal-green | 2005-07-11 22:20 | コガモ元店長の絵本屋日記