カテゴリ:コガモ元店長の絵本屋日記( 51 )

被災地に絵本を送ろうー絵本プロジェクト

 3/11の大災害以降、日本は一つになって、救出、復旧、復興へと動き始めています。

 絵本屋ができることとして、店にある本でかさばらないでなるべくたくさんの絵本を送ろうと、福音館の月刊誌「こどものとも」シリーズから60冊ばかりを選んでいました。
 ちょうどそこへ末盛千枝子さんから、岩手県の盛岡市で子どもたちに絵本を届ける「絵本プロジェクト」を立ち上げたというお便りをいただきました。
 
 昨年の5月に岩手県にお引っ越しされ、この大地震もライフラインの被害などはあったようですが、内陸部なのでご家族皆さんはご無事だったようです。でも状況を知るにつれ惨状の凄まじさに言葉を失ったとありました。そして『長年JBBY(国際児童図書評議会)の活動を通して、戦火や災害にさらされた子どもたちが、誰かの膝にのせてもらって、絵本を読んでもらうときだけ、おだやかな気持ちを取り戻せる』このことを見てきたご自身が岩手の地にいることの意味を思い、今回の活動を様々な機関を通して呼びかけました。

 早速用意した絵本を送りましたが、日経新聞でも紹介されたことで、お客様からもお問い合わせがあり、みなさんにこの事を伝えました。一日でも早く子どもたちの手元に届き、ひとときでもおだやかな時間を過ごしてほしいと、みんな思っています。
 現地で活動しているボランティアの皆様も、たいへんな状況の中で本を運ぶご苦労もあるかと思いますが、どうぞ安全に活動されますよう、心を届けて下さいますよう、お願いいたします。

 絵本の送り先を添付しました。072.gif
http://www.ehonproject.org/iwate/mailing.html


 009.gifさて、最後になりましたが、これまでこのブログを書いていたコガモ店長こと小林優子は、絵本屋の事業から離れる事になりました。でも店はそのまま一緒に経営してきた種村由美子に全てを譲りましたので、いままで通り営業を続けます。
 ティール・グリーン in シード・ヴィッレジの名前の『シード・ヴィッレジ』は『種村』の直訳英語です(^^);  14年前、久が原の地で生まれた「絵本とカードの店ティール(コガモ)・グリーン」が生まれた地を飛び立ち、シード・ヴィッレジに着地して、今の「お茶がのめる絵本の店」になりました。それから5年、ようやくこの地になじみ、絵本という「しあわせの種」を子どもたちの手元に届ける仕事をよろこびとしてまいりました。
 この未曾有の災害の最中での店主交代になってしまいましたが、しばらくは後方支援ということで何かと店にも顔を出しそうです。それでも一応区切りとなりますので、これまでのご厚情、ご支援に感謝しながら、これからのティール・グリーン in シード・ヴィッレジもどうぞよろしくお願いいたします。
 001.gifこれまでの日記は「コガモ店長の絵本屋日記」の項目にまとめ、新たに種村由美子が書き始めますのでよろしくお願いいたします。
[PR]
by teal-green | 2011-04-01 17:13 | コガモ元店長の絵本屋日記 | Comments(0)

東日本大震災

 この度の東日本大震災により被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

 3月11日、東北から関東にかけての大地震から2週間、災害の全容さえ未だ見えない中で、津波により全てを奪われた人々の姿に胸が塞がる思いです。更に福島原発の被害は深刻なものとなりました。
 次々に明らかになる被害の状況に言葉もないほどですが、その中でも必死に被災者に寄り添う人々、がれきの中で道を作ろうとする人々、放射能の脅威にさらされながらも原発の修復に立ち向かっている人々の姿に感謝の念を禁じ得ません。避難所でも積極的に動いて手伝う子どもたち、「みんないっしょに生きていなければ」という子どもの明るい表情に心を打たれました。まだまだ未来はあるのです。
 これからまだ苦しい不安な日々が続くことでしょうが、次の世代に伝えていかなければならないこととして、この試練を乗り越える力を一人一人が発揮するときです。いろいろな場所でいろいろな立場で、もう既に始まっているように思えてなりません。

 友人の下中菜穂さんが送ってくれたメールを紹介します。
http://prayforjapan.jp/message/
「栃木県の避難所にて、停電のなか最初の夜を明かしている20歳の学生」
が集めたtwitterのメッセージを集めたサイトです。
友人の丹羽朋子さんが教えてくれました。
日本の何かが変わるかもしれない手応えを感じます。





053.gifみんながんばろうね!

ティール・グリーンではただ今原画展を開催中です。
さいとうしのぶ「おかしなおかしなおかしのはなし」絵本原画展 開催中

e0016830_263296.jpg 東日本大地震の発生後、3月15日から当店では絵本の原画展がはじまりました。被害の状況が次々知らされる中、なかなかお知らせができなかったのですが、余震と原発の被害の怖さで家に閉じこもりがちの子どもたちを連れて、見に来てくれる親子の姿がありました。さいとうしのぶさんの楽しい絵とゆかいなお話を読んで、くつろぐ姿はいつもの通りです。こんな時間が貴重なことを改めて思います。
e0016830_2144179.jpg
開催は4月9日までですが、そのころまでには安心してお出かけ出来るようになってほしいと切に願うばかりです。
[PR]
by teal-green | 2011-03-24 01:00 | コガモ元店長の絵本屋日記 | Comments(0)

田中和雄さんの連続講座 その2

 2月19日 童話屋の田中和雄さんの第2回目の講座がありました。なんと!前回のお話で紹介された「おだんごぱん」の絵本の“おだんごぱん”を参加者全員に持ってきてくださいました!e0016830_5323435.jpg田中さんが浜田山のパン屋さんで毎日買っている田舎パン、香ばしくて、歯ごたえのある噛みごこちでとってもおいしくいただきました。043.gif


e0016830_5415155.jpg さて2回目のお話はシャーロット・ゾロトウさんの絵本です。童話屋さんでは18冊が出版されていますが、『いっしょってうれしいな」の原書を手にお話が始まりました。






e0016830_5482615.jpg 現在96才のゾロトウさんとは、翻訳されているみらいななさんがよくお電話でお話しされているそうです。初めてニューヨークのご自宅での出会い、お互いの信頼関係で結ばれた出版の経緯、編集者と作家の両方の経歴を持つゾロトウさんの絵本を大切にしている田中さんの思いをうかがうことができました。observation(観察)という言葉で表現して下さったのですが、ゾロトウさんの絵本には、常に子どもたちの成長と、それを育む周りの世界の本質を描いています。それはこの世界の幸せ=地球の平和を望んでいる心だと思いました。
[PR]
by teal-green | 2011-03-10 06:23 | コガモ元店長の絵本屋日記 | Comments(0)

田中和雄さんの連続講座

 ティール・グリーン改め、ティール・グリーン in シード・ヴィレッジとして大田区千鳥町にオープンしてから、3/3で5周年を迎えます。e0016830_10565336.jpg それを記念しての「田中和雄さんの連続講座」が始まりました。1月から3月までの3回だけですが、初心に戻って子どもたちに絵本や物語を届ける基本を再確認しようと、実際に子どもたちと日々関わっている方たちが参加して下さいました。
e0016830_1028581.jpg 
e0016830_10343083.jpg
参加者ひとりひとりの自己紹介から始まったのですが、皆さん専門家なので、司会進行の私はちょっと緊張します。
e0016830_1031255.jpgまずは、参加者のお一人で元アリス館で編集者としてご活躍された後路好章さんの著書「絵本から擬音語擬態語ぷちぷちぽーん」の紹介があり、擬態語、擬音語の大切さ、赤ちゃんは“音を食べる”というお話から始まりました。
e0016830_1049444.jpg
 そして宿題で与えられた瀬田貞二さんの「幼い子の文学」の中から、「アンガスとあひる」「おだんごぱん」「てぶくろ」など紹介しながら、瀬田貞二さんの“行って、帰る”物語が子どもたちに与える安心感、生まれてきたことの歓びを絵本を通して共有できることなどを話されました。
 田中さんは、以前渋谷で「童話屋」という絵本屋を経営していて、その頃に通ったという人も参加者には多く(私もその一人でした)、童話屋のあゆみをまとめた小冊子をいただいたのはうれしいことでした。童話は「真実のお話」(トルストイ)であることと、「養生訓」「和俗童子訓」(貝原益軒)から、最初に出会う本が良いものならば「心のあるじ」が善になる、この二つを柱として始められたそうです。その姿勢は店舗を閉店しても出版の形で続けられています。
 次回は、子どもの成長の一瞬をとらえた絵本をたくさん作っている、シャーロット・ゾロトウさんがテーマです。翻訳者のみらいななさんもご一緒の講座で、みらいさんもたくさん読んで下さるそうで楽しみです。
 
[PR]
by teal-green | 2011-02-07 11:39 | コガモ元店長の絵本屋日記 | Comments(0)

2011年 あけましておめでとうございます。

e0016830_1232823.jpg

 056.gif2011年 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
昨年は、12月に酒井駒子さんの「クロニクル千古の闇」シリーズ表紙絵原画展で一年を締めくくりました。たくさんのご来店ありがとうございました。

 今年は、童話屋の編集者、田中和雄さんをお迎えし、絵本と詩の連続講座から始まります。
 日程は 1月22日、2月19日、3月12日 の予定です。でも定員が20名で、すでにいっぱいになりました。

 3月になりますと、さいとうしのぶさんの原画展が始まります。
   「おかしなおかしな おかしのはなし」(リーブル刊行)原画展
       3月15日〜4月9日まで予定しています。お楽しみに。

今年もティール・グリーンをよろしくお願いいたします。どうぞ良いお年をお過ごし下さい。
  新年は1月6日より営業いたします。
[PR]
by teal-green | 2011-01-03 12:27 | コガモ元店長の絵本屋日記 | Comments(0)

駒形克己+ONE STROKE フェア

e0016830_2263878.jpg駒形克己+ONE STROKEフェア 11月13日まで展開中!
グラフィックデザイナーとして、ニューヨークで活躍していた駒形克己さん、帰国後、ワンストロークを設立し、絵本、デザインなどで、洗練された作品を作り続けています。
紙という素材の持つ質感、量感、色合いなどを美しく引き出した造型は、絵本の世界を広げてくれました。また、壁掛けやカードなどにも楽しい工夫があって、おしゃれな贈り物に最適な作品があります。ぜひ手にとってご覧下さい。
e0016830_258416.jpg
2010年ボローニャ・ラガッジー優秀賞を受賞した「Little tree」(税込7350円)。これは黄色く色づいた秋の木のページです。ページをひらくと立ち上がる小さな木、季節ごとに変わるその姿は時の流れと空気感を伝えてくれます。

ちいさな子には積み木も楽しい!e0016830_351545.jpg
木の手触りが気持ちよい「ブロックン」(税込5775円)。5本の木の積み木には、まる、さんかく、しかく、楕円の形が描かれています。組み合わせを変えると現れる、現れる…いろんな顔、乗り物、動物…100通り以上の組み合わせができるそうです。子どもたちの想像力はこれにどんなお話をつけるでしょう。
[PR]
by teal-green | 2010-10-19 03:33 | コガモ元店長の絵本屋日記 | Comments(0)

レオ・レオーニ生誕100年

 今年で生誕100年、「スイミー」「あおくんときいろちゃん」でおなじみのレオ・レオーニの絵本を集めました。
e0016830_9405938.jpg 1910年オランダで生まれ、結婚後イタリアで暮らしていましたが、ファシスト政権誕生後、ユダヤ系とされた彼はアメリカに亡命。新聞社などで美術担当者として働きました。(フリー百科事典ウィキペディア参照) その後イタリアとニューヨークを行き来しながら、デザイン、彫刻、絵本等の作品を作りました。


e0016830_9553987.jpg 1959年作「あおくんときいろちゃん」
藤田圭雄/訳 至光社(1967年邦訳出版)税込1260円
 青と黄色の色紙からうまれた、たのしいおはなし。青と黄色が混ざると緑になる発見は子どもたちの想像をかき立てます。手元にあった紙で実際に孫たちに見せたお話だそうです。


e0016830_1092746.jpg 新刊「マックマウスさん」
谷川俊太郎/訳 好学社 税込1575円
 住み慣れた街を出ることになった街ねずみティモシー。見知らぬ場所で出会ったのは野ねずみたちでした。どうしたら受け入れてもらえるのか?ティモシーは一生懸命、努力するのですが…。
レオ・レオーニ82歳頃の作品です。
[PR]
by teal-green | 2010-09-23 10:27 | コガモ元店長の絵本屋日記 | Comments(0)

ようやく秋がくるのかな?

 暑い夏でした。あまりに暑すぎてこのブログも、夏休みのお知らせのままストップ!?
”暑さ寒さも 彼岸まで”という通り、今日はお彼岸の中日「秋分の日」です。ようやく涼しくなりました。
 今日は、祝日ですので、午後1時から5時までの営業です。その前になんとか更新しておきます〜043.gif
 
 先頃開設した「大田子育てナビ」にティール・グリーン」が紹介されました!
子育て中のママたちが自分たちのお気に入りの場所を取材しています。「大田子育てほっとカフェ10月号」が、9/21アップされ、大田区内のおすすめスポットを紹介しています。是非ごらん下さい。
http://www.kosodate.city.ota.tokyo.jp/community/?__utma=145629358.367116935

 がんばっているママたちに負けないように、こちらも情報発信しなければ…。001.gif
[PR]
by teal-green | 2010-09-23 07:57 | コガモ元店長の絵本屋日記 | Comments(0)

きむらゆういちさんのパーティーに行ってきました!

 夏休みは絵本屋も普段行けないところへ行って、情報収集とお勉強のチャンスです。
 
 058.gif初日の8日は、「日本少国民文庫 世界名作選1、2」を持って箱根に行ってきました。昭和11年頃の少年少女になった気分で、その時代の編集者たちの熱い思いを聞く勉強会です。軍事色が濃くなった時代に、世界のすぐれた児童文学を日本の子どもたちに届け、広い大きな世界を知ってほしいと山本有三、吉野源三郎、石井桃子氏らが編纂したこれらの本は、当時の子どもたちの心をどれほど支えたことでしょう。1998年に復刊され、その後新潮文庫でも発行されましたが、現在は重版未定になっています。私は1巻は持っていたのですが、2巻は古本で手に入れました。

 069.gif9日は木村裕一さんの「オオカミのおうさま」(偕成社/田島征三・絵)の日本絵本賞受賞記念パーティーに行ってきました。木村裕一さんの国内絵本500冊突破記念、「あらしのよるに」300万部突破記念、「あかちゃんのあそびえほん」シリーズ1000万部突破記念も兼ねたパーティーで大勢の関係者で椿山荘の会場は大にぎわいでした。
e0016830_816218.jpg田島征三さんとの対談では、千びきものオオカミをどう描いたのかを木村さんが聞くと、田島さんはなにくわぬ顔で『ヤギもかかれているんだよ』と…!あとでよく見てみようと思いました。「オオカミ…」シリーズの次回作も明かしてくれました。「オオカミの初恋」…?!らしいです。

 椿山荘では「あらしのよるに」原画展と、作って遊んで参加できる「あらしのよるに体験ワールド」を開催しています。8/27までですので、夏休みに子どもたちと一緒に是非お出かけ下さい。
あのガブとメイの紙の帽子も作れるみたいですよ。
[PR]
by teal-green | 2010-08-10 08:21 | コガモ元店長の絵本屋日記 | Comments(0)

2010年夏休み

 毎日暑い日が続いて、皆様大丈夫ですか。店には子どもたちも「水ちょうだい」とやってきます。熱中症は、自分でも気付かないうちにかかってしまうようですよ。水分補給をどうぞ忘れないで下さい。

 058.gifさて、今週は夏休みに入りました。定休日が前後に入りますので、
8/8(日)〜16(月)までお休みさせていただきます。ちょっと長くてすみません。でもご注文はメールでも承ります。出版社もお休みになるところがあるのですが、なるべく早くに手配いたしますので、お探しの絵本がありましたらご用命下さい。
 
 皆様も、どうぞ良い夏休みをお過ごし下さい。004.gif
[PR]
by teal-green | 2010-08-10 00:18 | コガモ元店長の絵本屋日記 | Comments(0)