カテゴリ:おすすめの絵本( 86 )

おすすめの絵本「のはらひめ おひめさま城のひみつ」と「たこのななちゃん」

現在、ティールームで開催中のなかがわちひろさんの原画展「なかがわちひろ 絵本のしごと」もたいへん好評で、たくさんの方が観にきてくださっています。
水彩画の作品、線画の作品、と様々ですが、今日は水彩画で描かれている『のはらひめ おひめさま城のひみつ』と『たこのななちゃん』を紹介します。
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なかがわちひろ/作 徳間書店 本体1400円

まりは、いつも「おひめさまになりたい」と思っている女の子。
ある日、玄関の前に金色の馬車がとまり、「おひめさま城」からのお迎えがきました・・・

こんなドキドキする始まり、女の子だったら夢のようですね。
でも、「おひめさま城」につくと、おひめさまになるためにはたいへんなお勉強が待っていたのです。
笑い方のおけいこ、おことばつかいのお勉強、見かけに惑われず、本物を見分けるくんれん、かいぶつたちとたたかうけいこ・・・なかには命がけのお勉強もあります。
どれもこれも、たいへんなお勉強でしたが、まりはとっても立派にやってのけました。
そして、いよいよ好きなおひめさまを選べることになったまりが、しばらく考えて選んだおひめさまは・・・?

女の子の夢がいっぱいつまった「のはらひめ」、絵本も素敵ですが、原画はほんとうにうっとりするほど綺麗です。

1995年に刊行された『のはらひめ』、なかがわちひろさんにとって初めての創作絵本、21年経った今でも皆さんに愛されるロングセラーです。とってもかわいいサイン本が入荷しています。
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そして、もう一冊は『たこのななちゃん』

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なかがわちひろ/さく・え 徳間書店 本体1500円
 
 遠い海でうまれたたこのななちゃん。
船のスクリューにはさまれて足を1本なくした たこの子です。
ななちゃんはかなこと仲良し、学校にも一緒に通います。お互いに大好きなかなことななちゃんでしたが、ある日・・・
楽しくてちょっぴり切ない、でも心がほんわかあたたかくなるお話です。

竜宮城のおどりのシーンと夕焼けの海のシーンの原画が展示されていますが、美しい水彩画に眼が釘付けになります。

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原画ならではの、見応えがある美しい水彩画です。
ぜひ、間近でご覧くださいね。



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by teal-green | 2016-02-11 21:33 | おすすめの絵本

おすすめの絵本「なつねこ」

10月6日(火)〜10月31日(土)
北見葉胡 絵本原画展「えほん はりねずみのルーチカ」
好評開催中!

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かんのゆうこ/文 北見葉胡/絵 講談社 本体1500円

  かんのゆうこさんと北見葉胡さんのコンビによる『なつねこ』も素敵な絵本です。季節をはこぶ「四季ねこえほん」の夏のお話です。
 ある夏の夕暮れ、なみこは庭の向こうからやってきたかわいい猫に出会います。ゆかたを着て風鈴を片手にさげています。なみこは風鈴の音が大好きでした。ちいさな猫はこなつといい、なみこに風鈴作りを見にいこうと誘います。みしらぬ森の中を歩いていくと、そこには「なつねこふうりん工房」があり、こなつの兄のなつねこが風鈴を作っていました。なつねこが教えてくれた風鈴の音の秘密とは・・・?

 〈かぜのもり〉〈たびのおもいで〉〈ひかりのつぶ〉〈かぜのうた〉・・・この絵本もかんのゆうこさんの透き通った言葉が光ります。そして北見葉胡さんの絵がそんなかんのさんの世界をさらに幻想的に描いています。こなつが光のつぶを集めるシーンは本当に美しい。

 本を閉じ、耳を澄ますとなんだか風の音が聞こえ、さわやかな風が通り過ぎたような気がします。そんな涼やかで美しい絵本です。

かんのゆうこさんと北見葉胡さんが作り出す作品は、どれもやさしくあたたかいものばかり。
 そんなおふたりの「えほん はりねずみのルーチカ」の原画展もいよいよ本日が最終日となりました。たくさんの方に見ていただくことができました。
ルーチカの第5巻も来年に刊行される予定とのこと、どんな新しいお話の世界が待っているのでしょう? 楽しみですね。
北見葉胡さん、かんのゆうこさん、講談社さん、そしていらしてくださった皆さん、ありがとうございました。
あと一日、どうぞ素敵なフェリエの世界をお楽しみください。

本日、午後2時から3時までティールームにて「ちいさな童謡コンサート〜秋のまき〜」をいたします。その間、ティールームはご利用できませんので、ご注意ください。

11月1日(日)は午後1時からの営業となります。よろしくお願いいたします。

村長のつぶやき
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今年もかわいい魔女たちが来てくれました。
「トリック オア トリート」
ささやかなお菓子をプレゼントして「いたずらしないでね!」
街のハロウィンを楽しませてもらいました。


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by teal-green | 2015-10-31 07:03 | おすすめの絵本

おすすめの本「親子あそびのえほん」

10月6日(火)〜10月31日(土)
北見葉胡 絵本原画展「えほん はりねずみのルーチカ」
好評開催中!

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武本佳奈絵/文 平澤朋子/絵 あすなろ書房 本体1600円

 当店でも、「デンマークのおみせやさん」などで子どもたちにもおなじみの「おはなしとあそびをとどけるユニット pipio」のおふたり、武本佳奈絵さん平澤朋子さんが遊びの絵本を刊行しました。
 当店の「pipioとあそぼう」もそうですが、おふたりは遊びの中に、ひとりひとりの考える力や、表現する力などを引き出せるように考えてさまざまなしかけを盛り込んでいます。だから、おみせやさんを終えた子たちの表情はどこか自信に満ちています。
 そんなおふたりが、今までの実践からうまれた遊びの数々を平澤朋子さんのカラフルな楽しい絵でわかりやすく紹介しています。「手あそび歌あそび」、「絵本あそび」、「道具あそび」、「言葉あそび」、「体あそび」、どれも楽しい遊びばかり!
武本さんの、2児のお母さまならではの言葉がきらりと光るコラムも心に響きます。

この絵本の装丁は、中嶋香織さん。表紙を見ただけで思わず遊びたくなるような、楽しい絵本です。
かけがえのない子どもの時間、親子でたっぷり遊んでくださいね。

村長のつぶやき
 先日、嬉しいことがありました。春にご近所の出版社エクスプランテ紋切り遊びの展示をした際に、時間のある方には紋切りのワークショップをして紋切り遊びを楽しんでいただきました。その体験をした小学1年生のMちゃんが、夏休みの自由研究で紋切り遊びを取り上げてくれたそうで、発表した作品をお父さまと見せに来てくれました。
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春、夏、秋、冬と四季の紋切りを上手にまとめていますね。
Mちゃん、よく頑張りました☆☆☆
 
 

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by teal-green | 2015-10-22 23:04 | おすすめの絵本

おすすめの本「はりねずみのルーチカ ーカギのおとしものー」「はりねずみのルーチカ ーふしぎなトラムー」「はりねずみのルーチカ ー星のうまれた夜ー」

10月6日(火)〜10月31日(土)
北見葉胡 絵本原画展「えほん はりねずみのルーチカ」
好評開催中!

「はりねずみのルーチカ」シリーズの第2巻は、
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かんのゆうこ/作 北見葉胡/絵 講談社 本体1200円

 第2巻は秋のお話です。
 ある日、ルーチカは小さな落とし物を見つけました。何かメッセージが書かれた葉っぱのカードがついてるカギです。でも、葉っぱはあちこち虫に食われ、すっかり読めなくなっていました。『お……ください。』? 真ん中に書いてある字が読めません。カギの持ち主はきっと困っているに違いない。そこで、みなはなんて書いてあるのかをそれぞれが考えます。いったい誰のカギだったのでしょうか?
言葉遊びのたのしい「カギのおとしもの」の他、秋の森の贈りものをみんなで探す「レペテの実とふしぎなたね」、フェリエの月のむかしばなしの劇中劇「うれしかったお月さま」の3作が収録されています。

「うれしかったお月さま」の劇は、これだけでも絵本になるのではと思うような素敵なお話です。

シリーズ第3巻は、
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かんのゆうこ/作 北見葉胡/絵 講談社 本体1250円

 第3巻は、ある夏の日のお話です。
 大きないちごが、いっぱい実っているというひみつの野原をめざしたルーチカたちは、原っぱで不思議な白い輪を見つけます。近寄ってよく見てみると、それは白いきのこがぐるっと円を描くように土からはえてできた輪でした。ソルがその輪に中に足を踏み入れたとたん・・・
今回は妖精の魔法で小さくなってしまったルーチカたちは、みなで助け合いながらもとの大きさにもどれる方法をさがして探検します。疲れて途方に暮れるルーチカたち、無事にフェリエの森に帰れるのでしょうか?
 
 そして、妖精の魔法がとけて、もとの大きさに戻ることのできたルーチカたちが、深い夜に包まれた森の中を歩き続けていると、まるで海の底みたいに青く咲きほこる忘れな草の野原にでました。野原の真ん中でちらちらと光る小さな塔をめざして、夜空のかなたから現れた1台のトラム。トラムからおりてきたものたちは・・・?
 
 捨てられた人形たちを修理し、トラムにのせて『思い出の国』へ送り出すくまのコリアタおじさんのお話も素敵です。

妖精の魔法で小さくなったルーチカたちが、小さな世界を探検しながら、人形修理のくまの親子に出会うまでのたくさんの出会いや冒険、親切や思いやり、それらがうまくつながっていく心地よさがルーチカシリーズの楽しみでもあります。

そして、シリーズ第4巻は、
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かんのゆうこ/作 北見葉胡/絵 講談社 本体1250円

 第4巻は、フェリエの国に星がうまれるまでの、ある冬の物語です。
 ルーチカは、時々人間のすむひとびとの国へ旅に出かけ、その度ごとに必ずきらきらと光る美しいものを持ち帰ってくるのでした。星のないフェリエの夜空いっぱいに、そのキラキラをちりばめて、いつの日か星空をつくるのがルーチカの夢だったのです。クリスマス・イブにみんなに星空をプレゼントしたいと思ったルーチカですが・・・
 
クリスマスマーケット、ジンジャークッキー、ラッキーチャーム入りのケーキ、キャンドルライトサービスなどクリスマス気分がいっぱいのシリーズ最新刊です。 
 
「はりねずみのルーチカ」シリーズ全巻を通して伝わってくるのは、ちいさなものたちの楽しいお話に込められた心あたたまるメッセージです。相手のことを思いやるやさしさにあふれています。
 ジャム作りと歌が大好きな心やさしいはりねずみのルーチカ。
 気が弱くて食いしん坊のもぐらのソル。 
 森じゅうの美しい音を集めているてんとうむしのニコ。
 ちょっと生意気な森の妖精の女の子のノッコ。
 フェリエの森で出会った謎の少年のトゥーリ。
それぞれ個性豊かなルーチカと仲間たちのすむフェリエの国。そこは、私たちのすむ世界のあんがいそばにあって、フェリエの国があることを信じる人だけに見える、秘密の場所なのだそうです。ルーチカのシリーズを読んでいくと、そんなフェリエの国、ルーチカたちが生き生きと見えてくるのです。

また、全ページに描かれた挿絵はモノクロなのですが、どれも素敵な絵ばかりです。かんのゆうこさんの文章と北見葉胡さんの絵もうまくマッチしていて言葉のイメージがそのまま目の前に現れる楽しさもこのシリーズの魅力です。17日(土)のギャラリートークでお二人からどのようにイメージを共有しているのか伺ってみたいです。作家さんから直接お話を伺える貴重な機会です。皆さま、ぜひご参加ください!

小学生の子どもはもちろん、私たち大人にもおすすめしたい物語です。子どもの頃に帰ったような懐かしさや清々しさを感じることでしょう。
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「はりねずみのルーチカ」シリーズ、並んでいます。
 

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by teal-green | 2015-10-14 22:33 | おすすめの絵本

おすすめの本「はりねずみのルーチカ」

10月6日(火)〜10月31日(土)
北見葉胡 絵本原画展「えほん はりねずみのルーチカ」
好評開催中!

 10月6日(火)から始まった北見葉胡さんの絵本原画展「えほん はりねずみのルーチカ」は、その透明感のある美しい絵で 皆さんに喜ばれています。
 『えほん はりねずみのルーチカ』は今年の6月に刊行されましたが、そのもととなる『はりねずみのルーチカ』童話シリーズは2013年5月から2014年10月までに4巻でています。
これから「はりねずみのルーチカ」シリーズを紹介してまいります。

まず、第1巻は『はりねずみのルーチカ』
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かんのゆうこ/作 北見葉胡/絵 講談社 本体1200円

 はりねずみのルーチカがすむフェリエの国は、どこかにあるふしぎな国。そこにはたくさんのふしぎないきものたちがすんでいます。
 ある日、ルーチカはなかよしのもぐらのソルと、おいしいジャムをつくるためにあかすぐりの実をさがしに森の奥へと歩いていくと、むこうから透き通るような笛の調べが聞こえてきて・・・

心やさしいはりねずみのルーチカと、なかよしのもぐらのソル、妖精のノッコ、てんとうむしのニコ、そして森で出会ったなぞの少年トゥーリ・・・フェリエの国にすむ仲間たちとの友情の物語です。
なぞの少年トゥーリに「いったいどこからきたの?」と訊くてんとうむしのニコに、「どこからきたとか、だれだとか、そんなこと、ちっともたいしたことじゃないよ!」というルーチカの言葉が心に響きます。
全ページに北見葉胡さんのかわいい挿絵が入っており、楽しく読みすすめていくことができます。

そして、今回『はりねずみのルーチカ』が色鮮やかな絵本になったのです。
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かんのゆうこ/文 北見葉胡/絵 講談社 本体1400円

ルーチカたちがあかすぐりをとりに行ったフェリエの森で、なぞの少年トゥーリと出会うまでのお話です。絵本の中にはたくさんのちいさないきものたちが描き込まれていて、じっくり絵を眺める楽しみがいっぱいです。

この絵本がきっかけで童話「はりねずみのルーチカ」シリーズを読んでくれたらいいなあって思います。

10月17日(土)ギャラリートーク&サイン会   申込受付中!  
 絵本の原画を鑑賞しながら、北見葉胡さんが皆さんからの質問に答えてくださいます。
 絵本の世界そのままの雰囲気の北見葉胡さんから、絵本作りのこぼれ話などをお聞きしたいと思います。そして、もしかしたらスペシャルゲストがいらっしゃるかも!
 作家さんから絵本のお話を伺える貴重な機会です。ぜひご参加くださいね!
 どうぞ、お楽しみに!
 14:00〜15:30/トーク               
  *定 員  20名(要予約)  *参加費  500円(お茶・小さなお菓子付き)
 15:30〜 /サイン会
  *参加自由、無料

村長のつぶやき
 「あかすぐりのジャム」、このルーチカの絵本の中にでてくるジャム、聞いただけでも甘ーい香りがしてきそうです。

 「あかすぐりのジャムって、どんなあじ?」
 「あまくて、ちょっとすっぱくて、とってもみずみずしいあじがするよ。」
 「それって、どのくらいおいしいの?」
 「そうだなあ。もしおひさまが、ゆうがたにそれをたべたら、あんまりおいしくて、しずむのをわすれてしまうくらいおいしいよ。」

「そんなあかすぐりのジャムを食べてみたい!」と思っていたら、なんとなかじまかおりさんの原画展の時にお菓子を作ってくださった小原美穂さんがあかすぐりのジャムも作ってくださいました。
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本当に「ルビーのようにきれいな実でつくる、あまずっぱいあかすぐりのジャム」(「はりねずみのルーチカ」より)ですね。
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小原美穂さんからのメッセージ
北見葉胡さんの絵の世界はまるで可愛い女の子のよう!
「はりねずみのルーチカ」の世界を「赤スグリとリンゴのタルト」に託して焼き上げました。

週末だけですが、「赤スグリとリンゴのタルト」のケーキセットをご用意して、皆さまをお待ちしています。フェリエの森のようなティールームで、ゆったりとしたお茶の時間を過ごしていただけたら嬉しいです。




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by teal-green | 2015-10-13 20:52 | おすすめの絵本

なかじまかおりさんの絵本と中嶋香織さんの装丁本

 9月8日(火)〜10月2日(金) 
     なかじまかおり「おつきさまのうた」と夜のものがたり 
開催中!

なかじまかおりさんの絵本を3冊紹介します。
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なかじまかおり/さく 岩崎書店 本体850円

 表紙いっぱいに描かれたにこにこ顔のお月さまと太陽。見ているだけでこちらまでにこにこ元気になってきます。どちらの絵本も温かみのある美しい色彩とリズミカルな言葉がここちよい赤ちゃん絵本です。当店でも出産祝いなどにおすすめしています。

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なかじまかおり/さく 岩崎書店 本体1300円

 月のひかりがやさしい夜は散歩にでよう。耳を澄ますと、きこえてくるのはお月さまの歌。月夜に流れるやさしく穏やかな時間がここちよく、おやすみ前におすすめです。昨年10月のNHK「みんなのうた」の歌から生まれた絵本です。美しい月明かりの風景が心に残ります。

なかじまさんの絵本はどれも月や太陽など私たちを包み込む自然がテーマになっています。新聞のインタビューに答えて「私にとって月と太陽は空から人々を見守っている存在。読む人がその懐に包まれているような、そんな感覚を味わってほしい」と語られています。
絵本のむこうに自然体で飾らないお人柄のなかじまかおりさんの笑顔が見えてくるようです。

中嶋香織さんの装丁本
 私が中嶋香織さんと出会ったのは2011年の秋に当店で開催したなかがわちひろさんの「カモのきょうだい クリとゴマ」ミニアルバム展でした。「カモのきょうだい クリとゴマ」のブックデザイナーとして展示を見にきて下さいました。
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なかがわちひろ/作 アリス館 

カモのきょうだいのクリとゴマの愛らしさが画面いっぱいにあふれた表紙、思わず手にとりたくなりますね。この時、「本の装丁」、「ブックデザイン」がより本を魅力的なものにしていることにあらためて気付かされました。
私が好んで表紙を飾っていた『グリーン・ノウの子どもたち』『小さなバイキング ビッケ』(評論社)や『ないしょのおともだち』(ほるぷ出版)なども中嶋さんの装丁本だと知り、嬉しく思ったのをよく覚えています。その後、気に入った本を見るたびに奥付をみて中嶋香織さんの名前を見つけるのが楽しみになりました。
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ルーシー・M・ボストン/作 亀井俊介/訳 評論社
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ビバリー・ドノフリオ/文 バーバラ・マクリントック/絵 福本友美子/訳 ほるぷ出版
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中嶋さんの装丁した本、どの本も品があって素敵です。
中嶋さんから「いい顔の本」を作りたいという言葉をよく聞きます。
本は作家や画家だけでなく、本そのものを作るブックデザイナーなど、本を愛するたくさんの人の手にかかって作りだされているのです。

9月19日(土)のギャラリートークで、中嶋香織さんから装丁家としてのお話を伺えるのが楽しみです。まだ、少しお席があります。ふだんなかなか聞くことのできない本の装丁のお話、ぜひご参加ください。お待ちしています。

9月19日(土)ギャラリートーク&サイン会         あと少し!
 14:00〜15:30/トーク 「なかじまかおり*本のしごと」
  ・定員 20名(要予約)  ・参加費 500円(お茶付き)
 15:30〜/サイン会  ・参加自由、無料






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by teal-green | 2015-09-17 17:17 | おすすめの絵本

おすすめの新刊「えほん はりねずみのルーチカ」と原画展のお知らせ

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かんのゆうこ/文 北見葉胡/絵 講談社 本体1400円

どうぶつや妖精やふしぎないきものたちが暮らすフェリエのくに。
ある日、はりねずみのルーチカが、仲良しのもぐらのソル、ようせいのノッコとあかすぐりの実を採りに森の中を歩いていると、むこうから美しい音色が・・・
人気の「はりねずみのルーチカ」童話シリーズのお話が色鮮やかな絵本になりました。

かんのゆうこさんの心やさしいお話に、北見葉胡さんの美しい油絵がぴったり合っていて、私たちをすーっとフェリエのくにへ誘ってくれます。

先週、神保町にあるブックハウスさんでの原画展とお二人のトークイベント「ルーチカ★ナイト」に行ってきました。
かんのさん、北見さんはたいへん仲がよく、お互いに信頼しあって作品を作り上げていることが伝わってきました。

そして、なんとティール・グリーンでも『えほん はりねずみのルーチカ』の原画展10月6日(火)〜10月31日(土)までさせていただきます。
皆さん、どうぞお楽しみに!







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by teal-green | 2015-07-13 08:36 | おすすめの絵本

ピーター・スピアーの絵本「せかいのひとびと」「ノアのはこ船」「きっと みんな よろこぶよ!」 

『雨、あめ』の他に評論社から出ているピーター・スピアーさんの絵本を3冊 紹介します。

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ピーター・スピアー/えとぶん 松川真弓/訳 本体1500円

「宇宙の中の地球」が描かれた見返し、「アダムとイブの楽園」の扉から始まるこの絵本、世界にはさまざまな民族がいて、さまざまな言語や風習、文化があることをやさしく、丁寧に伝えてくれます。
宇宙の中の小さな星である地球にすんでいるおよそ70億の人間。私たち、みんながみんなそれぞれちがっていることの素晴らしさを語りかけます。
この絵本は、子どもたちが異文化に興味をもつきっかけとなることでしょう。

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ピーター・スピアー/え 松川真弓/訳 本体1300円

 旧約聖書の有名な“大こう水”のお話を、ピーター・スピアーさんの確かな絵で生き生きと再現した絵本です。はじまりと終わりの見返しに書かれた一行の文と“大こう水”の詩(オランダの詩人ヤコブス・レビウスの詩をスピアーさんが英訳したもの)の引用のほかは、絵だけで物語っています。だんだん汚れていくはこ船の中、苦悩するノア、新天地に降り立つノアと動物たち。スピアーさんの確かな絵からは、話し声や鳴き声、匂いまで漂ってくるようです。1978年のコルデコット賞受賞作品です。

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ピーター・スピアー 松川 真弓/訳 本体1500円

この表紙の絵を見ただけで、なんだか想像がつきますね。何事がおこったのでしょうか・・・?
おとうさんとおかあさんが出かけてしまった土曜日の午後、くるはずの留守番の人は現れなかったのです。そこで、気のきいた3人の子どもたちがしたことは・・・?
その朝、おかあさんがおとうさんに言いました。「いえのぬりかえ、いつやってくださるの? おねがいしたのは、もう、なんか月もまえよ」
仕事をやり終えたときの子どもたちの満足げな顔、「きっと みんな よろこぶよ!」

この絵本を読んだ子どもは大喜び、親はドキッとすることでしょう。
子どもも大人も、絵本の中で大いに楽しみましょう!

ピーター・スピアーさんの細部までしっかり描き込まれた確かな絵は、何度見ても飽きることがありません。絵の中の世界に引き込まれます。ぜひ手にとってご覧くださいね。

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by teal-green | 2015-06-24 00:58 | おすすめの絵本

おすすめの絵本「ならの木のみた夢」「もねちゃんのたからもの」「庭をつくろう!」

今開催中のティール・グリ—ン 〜五月のバラ〜で特集している絵本の中から3冊を紹介します。

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やえがしなおこ/文 平澤朋子/絵 アリス館 本体1400円

 「おみやげをかってきてあげるよ」そういって小さな男の子は「おまつり」に行ってしまいました。男の子の帰りを待ち続ける野原の若いならの木。灰色の町で暮らすことになった少年にもいくつもの季節が過ぎていき・・・ならの木と少年の長い約束。ちょっぴり切ないのですが、帰る場所のある安らぎ、待っていてくれるひとがいるあたたかさが心にしみる物語です。平澤さんの透明感のあるグリーンがこの作品の世界をより深めています。
平澤朋子さんからお借りして表紙と口絵の原画を特別展示しています。

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たかおゆうこ/作・絵 徳間書店 本体1400円

 森の近くに住んでいるもねちゃんには、「ひみつのたからもの」がたくさんあります。「たからもの」をみにきたきつねのこに、もねちゃんはなめるたびにちがう味の“おおきなあめ”や、植物の声が聞こえる”めがね”などひみつのたからものを見せてあげます。キラキラした表情でたからもののことを話すもねちゃんに想像の世界が広がります。きつねのこが一番気に入ったのは・・・
きつねのこの不安に共感し、大切なたからものをあげてしまうもねちゃん。「わたしはちがうのみつけるから。わたし、たからもの みつけるの とくいだもん」豊かな想像力って生きていくのに大きな力になることを気付かせてくれます。
たかおゆうこさんから、すてきなおしろのシーンの原画をお借りして特別展示しています。
 原画ならではの発見もありますよ。

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ゲルダ・ミューラー/作 ふしみ みさお/訳 あすなろ書房 本体1500円

 春、バンジャマンの引っ越してきた家には広いけど荒れた庭がありました。バンジャマンと家族はさっそく庭作りに取りかかります。四季を通した庭作りの様子が細部まで丁寧に描かれ、その美しさに心がときめきます。庭作りを通して近所の人々との交流が描かれているのも素敵です。
『ぼくの庭ができたよ』の待望の再刊行です。
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上記3冊の他にも、たくさんの花や植物、ガーデニングの本を特集しています。
ぜひ、手にとってご覧くださいね。
お待ちしています。


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by teal-green | 2015-05-27 01:40 | おすすめの絵本

おすすめの絵本 「ぼくのママが生まれた島 セブ フィリピン」

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おおともやすお なとりちづ/さく
おおともやすお/え
福音館書店 本体1400円

大きな銅像を見上げる親子四人の表紙、夏の服を着た家族の様子から、この本が12月のクリスマスの頃のお話だとは思わないことでしょう。

ぼく、いけだしょうたはママが生まれたフィリピン・セブ島にはじめて行ったんだ。ママのおじいちゃん、おばあちゃんとクリスマスを過ごすために。「フィリピンのクリスマスは、日本のお正月みたいよ。かぞくやしんせきがみんなあつまるの。」10年前に新潟で米を作っているパパと結婚したママは、初めて家族を連れてセブに帰るのでとても嬉しそう。

雪深い新潟から、真夏のように暑いセブ島へ。きれいな色の魚たちがいる青い海で泳いだり、マーケットに買いものに行ったり、「ハロハロ」というかき氷を食べたり、お菓子やコインが入った素焼きの壺「ピニャータ」割りのゲームをしたり。ママが日本から持っていったカレールウで作ったカレーライスは「ラミ! ラミ!」と皆に大評判。

フィリピンのクリスマスにはサンタクロースはこないのですが、クリスマスツリーの下に家族がお互いに贈りあうプレゼントをおき、クリスマスの朝ごはんの後に家族揃ってあけるのです。また、家族だけでなく、学校では生徒たちが家からあつめたものをまずしい人に届ける「シェアリング」(わかちあい)という習慣も大切にしています。

かつてフィリピンのセブ島で、10歳だったお嬢さんとともに一年間暮らされた おおともやすおさんとなとりちづさんご夫妻、観光旅行ではわからないフィリピンの歴史や文化や暮らしをやさしく丁寧に描いています。そして何よりも家族をおもう気持ちはいつでもどこでもかわらないことがこの絵本から伝わってきます。
おおともさんのおおらかで明るい絵もここちよく、読み終わった後あたたかい気持ちになります。

巻末に、フィリピンのことが「すこし くわしく・・・」紹介されているのもうれしいです。
この絵本のように、そこに住んでいる人の暮らしを通してよその国のことを知ることは、よりその国を身近に感じることができ、いつか行ってみたいなと思うのではないでしょうか。
因みに表紙の銅像は、フィリピンの英雄「ラプラプ」だそうです。

明日、21日(土)の14:00からなとりちづさんのギャラリートークがあります。『ハナさんのあかいぬの』の制作秘話や子どもや絵本に対する思いなどをお聞きしたいと思います。そしてスペシャルゲストの大友康夫さんにもお二人の絵本作りのお話を伺えたら嬉しいですね。『ぼくのママが生まれた島 セブ フィリピン』のお話もじっくり聞いてみたいです。
あと少しお席があります。作家さんご本人から絵本のことを伺える貴重な機会です。ぜひご参加ください! お待ちしています。


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by teal-green | 2015-02-20 08:36 | おすすめの絵本