8月の本-その1

e0016830_20594231.jpg「つる サダコの願い」
エリナ−・コア/文 エド・ヤング/絵 こだまともこ/訳
日本図書センター 税込2940円

 今日は広島原爆被爆60周年の日。今NHKテレビでその記念コンサートをみたところです。
 あの広島の平和記念公園に建つ、『原爆の子の像』のモデルとなった、佐々木貞子さんの実話をもとに作られた絵本の翻訳が、今年6月に出版されました。原作はカナダのジャーナリスト、エリナ−・コアが1977年、アメリカで『サダコと千羽鶴』として出版し、世界中で読まれ、1993年にエド・ヤングの絵で絵本になりました。
 私が貞子さんの話を知ったのは、子どもの頃に見た映画でした。白黒の画面で、元気な少女の走り回る白いシャツと、病床の少女のベッド脇の白いカーテンを思い出します。折り鶴を千羽折ると願いが叶うというのも、その頃初めて知り、教室で皆で折りました。あれはどこかに送ったのか、教室に飾ったのか、思い出せませんが、今も『原爆の子の像』にたくさんの折り鶴が飾られ、平和を願う心の数を示しています。
 昨年、その鶴が焼かれるという事件がありました。どんなに平和を願う心が多くても、たった一人の人間の愚かな行為によって、傷ついてしまうんですね。
 今日の平和祈念式で広島市長が英語で平和宣言を読み上げましたが、『被爆者』という言葉は英語でもhibakusyaなんですね。これは日本が世界で初めて原爆被害をうけた有り難くない印です。だからこそ、この被爆60年の平和宣言を重く受け止め、より多くの人が、自分の心に二度とない誓いを新たにして欲しいと思いました。
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by teal-green | 2005-08-06 22:22 | コガモ元店長の絵本屋日記


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