4月13日(月)第35回 読書会:本のタネ 探検倶楽部

4月13日(月)5時より、第35回読書会:本のタネ 探検倶楽部が行われました。
今回のテーマの本は『王への手紙(上・下)』です。

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トンケ・ドラフト/作 西村由美/訳 岩波少年文庫

16歳の見習い騎士の少年ティウリは、騎士になるための最後の試練の夜を過ごしている時に、見知らぬ男に助けを求められ、重要な手紙を託されました。思いがけない使命を与えられ、大山脈のかなたの隣国へと向かったティウリが出あう困難や冒険の物語です。

上・下巻のかなり長い物語なのですが、ティウリの体験をハラハラドキドキしながら追体験しているうちに、いつの間にかティウリや旅の途中で出会う山の少年ピアックとともに一緒に旅をしている気持ちになり、あっという間に読み終えていました。

この作品は、2004年にオランダで過去50年間に「金の石筆賞」(オランダの児童文学の重要な賞)を受賞した作品の中でも第1位「石筆賞の中の石筆賞」に選ばれました。

当店の読書会は、「本のタネ 探検倶楽部」といって、各自テーマの本を読み、お気に入りの言葉(本のタネ)をひとつ選んで、語り合います。
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花びらに見立てた用紙にそれぞれのお気に入りの言葉を書きます。今回のように参加者が多い時には大輪の花が咲きます。
皆さん、気になる言葉には付箋を付けながら読んでいくので、時には本が付箋だらけになってしまうことも。その中からひとつ選ぶのに苦労します。選んだ言葉が読み手のその時の置かれた状況や気分を反映することもあります。
皆さんのその言葉を選んだ理由を聞くと、共感することはもちろん、新しい気づきがあり、はっとすることも。本の世界が広がり、より深く物語を味わうことができます。
本を読むということは個人的なことですが、感動を他の人と分かち合えることは大きな喜びです。

今回は、『王への手紙』の翻訳者の西村由美さんが参加してくださいました。
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参加者の感想の一つ、「登場する大人が皆よい」という言葉を受けて、西村さんからオランダのお話には魅力的な大人がたくさんでてくるというお話がありました。
子どもが成長していく上で、やはり大人の存在は大きく、魅力的な大人が多いことは子どもにとってもよいことですね。
また、トンケ・ドラフトさんのなかでは、『王への手紙』に描かれている地図の世界はすっかりでき上がっていて、登場人物にしてもその背景までしっかりでき上がっているそうです。因みに、トンケさんの最新作の短篇集『踊る光』の中にでてくる灯台もその地図の中にある灯台が舞台になっています。

西村さんから、作者のトンケさんのお話や写真、手紙なども見せていただきました。イギリスでも『王への手紙』は翻訳され、人気だそうです。オランダではすでに映画化されたそうで、パンフレットを見せていただきました。
西村さんからお話を伺い、よりトンケ・ドラフトさんに親しみを感じるとともに、『王への手紙』のおもしろさを再認識しました。皆さんからもたくさん質問がでて、丁寧に答えていただきました。

西村由美さん、参加してくださった皆さん、ありがとうございました。

次回は、6月15日(月)午後5時から、テーマの本は、トンケ・ドラフト『白い盾の少年騎士(上・下)』です。『王への手紙』の続編です。
皆様のご参加をお待ちしています。

おすすめの本
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トンケ.ドラフト/作 西村由美/訳 宮越暁子/絵 岩波書店

オランダ屈指のストーリーテラーのふしぎな物語の短篇集です。
冒険物語や謎めいたおとぎ話風の作品などが6つ入っています。表題作の「踊る光」の舞台となる灯台は『王への手紙』に描かれている地図の中にあり、その灯台をめぐる物語です。
宮越暁子さんの挿絵も素敵!
『王への手紙』とあわせておすすめです。



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by teal-green | 2015-04-14 01:42 | 村長の日記2015


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