おすすめの絵本 「ぼくのママが生まれた島 セブ フィリピン」

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おおともやすお なとりちづ/さく
おおともやすお/え
福音館書店 本体1400円

大きな銅像を見上げる親子四人の表紙、夏の服を着た家族の様子から、この本が12月のクリスマスの頃のお話だとは思わないことでしょう。

ぼく、いけだしょうたはママが生まれたフィリピン・セブ島にはじめて行ったんだ。ママのおじいちゃん、おばあちゃんとクリスマスを過ごすために。「フィリピンのクリスマスは、日本のお正月みたいよ。かぞくやしんせきがみんなあつまるの。」10年前に新潟で米を作っているパパと結婚したママは、初めて家族を連れてセブに帰るのでとても嬉しそう。

雪深い新潟から、真夏のように暑いセブ島へ。きれいな色の魚たちがいる青い海で泳いだり、マーケットに買いものに行ったり、「ハロハロ」というかき氷を食べたり、お菓子やコインが入った素焼きの壺「ピニャータ」割りのゲームをしたり。ママが日本から持っていったカレールウで作ったカレーライスは「ラミ! ラミ!」と皆に大評判。

フィリピンのクリスマスにはサンタクロースはこないのですが、クリスマスツリーの下に家族がお互いに贈りあうプレゼントをおき、クリスマスの朝ごはんの後に家族揃ってあけるのです。また、家族だけでなく、学校では生徒たちが家からあつめたものをまずしい人に届ける「シェアリング」(わかちあい)という習慣も大切にしています。

かつてフィリピンのセブ島で、10歳だったお嬢さんとともに一年間暮らされた おおともやすおさんとなとりちづさんご夫妻、観光旅行ではわからないフィリピンの歴史や文化や暮らしをやさしく丁寧に描いています。そして何よりも家族をおもう気持ちはいつでもどこでもかわらないことがこの絵本から伝わってきます。
おおともさんのおおらかで明るい絵もここちよく、読み終わった後あたたかい気持ちになります。

巻末に、フィリピンのことが「すこし くわしく・・・」紹介されているのもうれしいです。
この絵本のように、そこに住んでいる人の暮らしを通してよその国のことを知ることは、よりその国を身近に感じることができ、いつか行ってみたいなと思うのではないでしょうか。
因みに表紙の銅像は、フィリピンの英雄「ラプラプ」だそうです。

明日、21日(土)の14:00からなとりちづさんのギャラリートークがあります。『ハナさんのあかいぬの』の制作秘話や子どもや絵本に対する思いなどをお聞きしたいと思います。そしてスペシャルゲストの大友康夫さんにもお二人の絵本作りのお話を伺えたら嬉しいですね。『ぼくのママが生まれた島 セブ フィリピン』のお話もじっくり聞いてみたいです。
あと少しお席があります。作家さんご本人から絵本のことを伺える貴重な機会です。ぜひご参加ください! お待ちしています。


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by teal-green | 2015-02-20 08:36 | おすすめの絵本 | Comments(0)


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