おすすめの絵本 「かさをかしてあげたあひるさん」

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        村山筹子/作 山口マオ/絵 福音館書店 本体1200円
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「山口マオ原画展ーわにわにとなかまたちー」での展示作品、おしまいに紹介するのは昭和時代の児童文学作家 村山筹子さんの野菜や動物が主人公の幼年童話が17編入ったおはなし集です。

 表題の「かさをかしてあげたあひるさん」は、雨にぬれて困っているにわとりさんにかさをかしてあげたいあひるさん、お母さんに相談すると「おうちには、お母さんのが1本しきゃありませんから、かしたら お母さんがこまりますから」といいました。「ああ、わたしがおとなだったら、雨にぬれてそとでまっている かわいそうなにわとりさんに かさをかしてあげるのに」といって、あひるさんは泣き続けました。
そんなあひるさんをみて、自分の子どもの頃の気持ちを思い出したお母さんはおでかけするのをやめてかさをかしてあげました。翌日、かさを返しにきたにわとりさんは・・・

他にも、原画が飾られている「月謝のふくろをなくしたあひるさん」や「ライオンの大ぞん」など、動物や野菜たちが笑ったり、泣いたり、おこったりするゆかいなお話と、山口マオさんの明るく元気な版画の絵とよく合っていて、思わずクスっと笑ってしまいます。

村山筹子さんが1920年〜1940年代に書かれたお話ですが、山口マオさんの絵も加わり、今でも新鮮で楽しく読めます。
丁寧でやさしい語り口は、今人気の「花子とアン」の中の会話と似ています。
絵本から読み物への移行期にもぴったりの幼年童話です。
もちろん、大人の方にも言葉の美しさ、リズム感のある流れるような文章など、十分楽しめますよ。

7月・8月と続いた「山口マオ原画展ーわにわにとなかまたちー」も本日で終了いたしました。
元気なマオさんの版画に囲まれ、ティール・グリーンは夏バテ知らずでした。
山口マオさん、福音館書店さん、そしていらして下さった皆さま、ありがとうございました。
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by teal-green | 2014-08-30 23:14 | おすすめの絵本 | Comments(0)


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