おすすめの本『ニルスのふしぎな旅(上)(下)』

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セルマ・ラーゲルレーヴ/作
菱木晃子/訳 
ベッティール・リーベック/画
福音館書店 税込各2415円











 好評開催中の平澤朋子「ニルスが出会った物語」原画展もいよいよ明日までとなりました。
「ニルスが出会った物語」シリーズ、ニルスを知らない世代の方にもその美しい挿画で興味をもっていただくことができました。
今回は、このシリーズが生まれることになった福音館書店の古典童話シリーズ『ニルスのふしぎな旅』を紹介いたします。

 『ニルスのふしぎな旅』は、いたずらがすぎた罰として小人にされてしまったニルスが、飼っていたガチョウのモルテンの背に乗って、アッカ率いるガンの群れとともにスウェーデンを旅する物語です。そして、その「ふしぎな」「すばらしい」旅の経験を通して、乱暴者でどうしようもないいたずらっ子だったニルスが思いやりがあり仲間から頼られるようなたくましい少年に成長する物語でもあります。上・下巻合わせて1000ページをこえる長編ですが、最後のシーンでは胸が熱くなり、なかなか本を閉じることができませんでした。

 1906年から1907年にかけてスウェーデンで教科書として書かれた作品とのことですが、スウェーデンの地理や歴史を伝えるだけでなく、時代や国をこえて私たちに深く感銘を与えるのは、作者の命あるものへの深い愛情を感じることができるからでしょう。

心に残る言葉もたくさんありました。とくに印象的だったのが、

ガンの群れを率いるアッカ隊長が旅の終わりでニルスに語りかける言葉、「・・・人間はこの世に人間だけで暮らしているのではない・・・わたしのような者にも安心してすごせる場所が必要だということを、知っていてほしいのだよ」

オーサとマッツの姉弟に母親が亡くなる前に言った言葉、「人間はだれだって死ぬんだ。死は、だれにも避けられない。だが、よい心を持って死ぬか、悪い心を持って死ぬかは、自分でえらべるんだよ」

7月6日のギャラリートークで翻訳者の菱木晃子さんからもそれらの言葉をお聞きして、感動を新たにしました。そして、さらにニルスに寄せる想いを強くし、一人でも多くの方に出会ってほしいと思いました。

今年の夏は、ニルスとともに「ふしぎな」「すばらしい」スウェーデンの旅に出かけてみませんか!

7月27日(土)ティール・グリーンのおはなしの会     申込受付中!
●11:00〜11:30 
●参加無料:要予約(定員 親子で15組位) 3歳以上から
●ゲスト:吉田靖子さん
原画展最終日のおはなしの会、絵本「三びきのやぎのがらがらどん」「ムーミンのたからもの」、おはなし「ついでにペロリ」など、北欧のお話を楽しみましょう。
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by teal-green | 2013-07-26 06:34 | おすすめの絵本 | Comments(0)


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