おすすめの絵本 ニルスの出会った物語 1『まぼろしの町』

7月2日(火)〜7月27日(土)
平澤朋子『ニルスが出会った物語』原画展 

                              後援:スウェーデン大使館

 福音館書店の古典童話シリーズ『ニルスのふしぎな旅』のなかから、ニルスが見聞きした物語を6話選んで作られた絵童話シリーズの原画展です。平澤朋子さんが描く美しいカバー絵や挿絵など20点以上の原画とともにニルスの世界をお楽しみください。
今週から6話をご紹介してまいります。

まず、第1話は、『まぼろしの町』
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セルマ・ラーゲルレーヴ/原作 菱木晃子/訳・構成 平澤朋子/画 福音館書店 税込1470円

  第1巻目として選ばれた『まぼろしの町』は、『ニルスのふしぎな旅』の14章「ふたつの町」に収められている2編のお話の中の「海底の町」です。悪童のニルスがいたずらがすぎた罰としてトムテに小人にされてしまい、白ガチョウのモルテンの背中に乗り、アッカ率いるガンの群れとともに北を目指して旅立ってから3週間が経ったころのお話です。

 バルト海に浮かぶゴットランド島にほど近い小カール島にきていたニルスが、復活祭の前夜、コウノトリのエルメンリッヒに連れられ降り立ったのは、誰もいない砂浜でした。そこでニルスは古びた銅貨を見つけ、足でけとばしました。そのとたん、数メートル先の海の上に城壁が現れたのです。裕福で美しい人々の衣装や建物、その美しさにニルスの胸には感動がこみ上げてきました。しかし、それは、海に沈んだヴィネタの町が百年に一度、復活祭の前夜に一時間だけ海底からよみがえっていたのでした。ニルスはこの町を救うことができるのでしょうか・・・

 昨年5月に刊行された時に一度紹介していますが、その後、私はこの絵童話がきっかけとなり、古典童話シリーズの『ニルスのふしぎな旅』を読みました。だれかを心から好きになったことのないニルスが、ガチョウのモルテン、アッカ隊長率いるガンの群れと旅を続けていくうちに自然の厳しさ、友情の素晴らしさを体験し日に日に心の成長をとげていくのに感動しました。
この『まぼろしの町』でも、おごれるものの愚かさ、この世の儚さにニルスは涙し、深い悲しみに沈むのです。
『ニルスのふしぎな旅』14章のもうひとつのお話「生きている町」もおすすめです。

7月6日(土) 翻訳者 菱木晃子さんと画家 平澤朋子さん ギャラリートーク&サイン会                                  定員になりました!
●14:00〜15:15/トーク 「ニルスをめぐる私たちの旅」
 翻訳者の菱木晃子さんと画家の平澤朋子さん、お二人からニルスに寄せる想いやスウェーデンの取材旅行のお話、本作りのこぼれ話などをお話いただきます。
 ・定 員  20名(要予約)
 ・参加費  500円(お茶・お菓子付き)
●15:30〜17:00/サイン会
 ・参加自由、無料

村長のつぶやき
 この日のギャラリートークに、なんと福音館書店のニルス・チームの皆さん(デザイナーの森枝雄司さん、編集部の松本徹さん、保延智子さん)がいらしてくださいます。この絵童話シリーズができるまで、何度も何度も会議を重ねたそうです。私も読めば読むほどこの作品の奥深さ、素晴らしさに感動しています。きっとニルス・チームの皆さんからも熱いお話が伺えることでしょう! まだ、少し席に余裕があります。お申し込みをお待ちしています。
一人でも多くの方に『ニルスの出会った物語』シリーズと『ニルスのふしぎな旅』に出会ってほしいと願います。
 また、先日スウェーデン大使館から後援もいただきました。「イベントのご成功をお祈り申し上げます。」との有り難いお言葉も。感謝です。
7月は、皆様とご一緒にニルスの世界をたっぷり楽しみたいと思っています。
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by teal-green | 2013-06-17 18:48 | おすすめの絵本


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