「綱渡りの男」
モーディカイ・ガーディスン/作 川本三郎/訳 小峰書店 税込1680円 2004年コールデコット賞受賞の絵本です。 1924年完成間近の、ニューヨークのツインタワー、地上400メートルでは深夜、コッソリ何かを運ぶ男たちの姿が…。大道芸人フリップ・プティと彼の仲間たちです。片方の屋上から細いロープにつながれた矢が、隣の屋上に向けて放たれました。矢を受け取った男は、直径20ミリの綱を結び、両側からひっぱり、二つのタワーの間をしっかりと渡しました。 朝、通勤途中のニューヨークの人々は、空を見上げてびっくりしました。なんと400メートルの天空を歩いている男がいるのです。男は1時間にわたってショーをくりひろげ、戻ったところを警察に保護されました。31年前、本当にあった話です。 今はグラウンド0になったしまったその場所は、人々の記憶の中に様々な出来事と共にとどまっています。 [のうさぎのおはなしえほん] 片山令子/文 片山健/絵 ビリケン出版 税込各1365円 しっかり者ののうさぎさんと、森の仲間のたのしいおはなし絵本です。シリーズはこれで4册になりました。 「あな」は、ある日ぼーっとして、何にもする気が起きないのうさぎさんは、このからっぽの気持ちを追求してみました。からっぽの、カップやバケツではありません。そこで庭にあなを掘ってみました。そうそうこんな気持ち、とどんどん掘って、のうさぎさんは深いあなの底にすわってみました。しーんとしたあなの中にじーっとすわっていると、とっても安らいで、あなの縁から見えるいつもの空もとってもキレイに見えるのです…。かんがえるうさぎさん、ぼーとしていたはずが、なんだかいそがしい日になりました。 「みずうみ」はうさぎさんのともだち、ふくろうさんが、鏡をもってきたお話です。みずうみにうつしてみるより、自分の顔がよくみえます。さっそくおしゃれなくまさんときつねさんを呼びました。でも両方とも鏡を見てとっても不機嫌です。『わたしってこんなにこわい顔だったのかしら…』2ひきは大暴れ。さあうさぎさんはどう考えるのでしょう。 単行本サイズのよみもの絵本で幼稚園から小学生にぴったりですが、片山健さんの絵がとてもあたたかく、内容も深いので大人の方にも見ていただきたい絵本です。
by teal-green
| 2005-09-23 14:10
| コガモ元店長の絵本屋日記
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ここちよく。 ティール・グリーン in シード・ヴィレッジは、お茶がのめる絵本の店です。入り口の絵本コーナーは国内外の絵本と児童書を選りすぐり、一部原書と並べています。本のお取り寄せ、郵送もいたします。 そして奥には12席のティールーム。ここでは手作り教室、絵本の原画展やいろいろ私たちのお気に入りの展示もあります。赤ちゃん連れでもゆっくりお茶が飲めますよ。どうぞ一度のぞいてみて下さい。 営業時間 火曜〜日曜 11時〜18時 月曜・第2火曜日は定休日です。 (2015年9月からかわりました。) 〒146-0083 大田区千鳥2−30−1 tel:03-5482-7871 fax:03-5482-7872 mail: teal-green@kmf.biglobe.ne.jp カテゴリ
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